「保釈中や拘留中に逃走する人がなぜ逃げたかを追ったノンフィクションですが、彼らが何を考えているかは普通に暮らしていたら想像がつきません。いや、想像しませんよね、普段は。そんな世界を僕は純粋に知りたいし、実はビジネスの根幹にもつながっています」
「面白かったですね。地主になりすまして、不動産をだましとる「地面師」が大手企業を騙す話です。これこそ自分とは絶対に縁がなさそうな人たちがたくさんでてきます。彼らが何を考え、行動しているかが詳述されていて引き込まれました。大企業が簡単に騙される仕組みも勉強になりました」
「推したいです。ライブドア、カネボウ、メディア・リンクス、監査法人に焦点を当てたドキュメントで、粉飾の構造が生々しく描かれています。興味深いのは、一部の経営者だけで粉飾が行われているわけではなく、直接間接に多くの関与者がいることです。僕が経営者として意識しているのは、会社は虚構だということなんですよ」