SlowNews | スローニュース

じっくりと取材や思考を重ねた良質なコンテンツで、誰もがもつ先入観(バイアス)を壊す。炎のような情熱と、事実をありのままに見る冷静さで常識や偏見をひっくり返す。そんな創り手とつながるコミュニティです。

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  • 諸永裕司のPFASウオッチ

    「永遠の化学物質」として問題になっているPFAS(有機フッ素化合物)。調査報道スクープや最新の自治体や企業の動き、取材の経過などをこちらで発信していきます。(取材:諸永裕司)

  • 政治とカネをめぐる報道

    自民党の派閥パーティ券裏金化問題の発覚後、政治資金規正法が改正されましたが、まだ問題は山積です。政治とカネをめぐる問題をまとめています。

  • おすすめノンフィクション

    毎月掲載「気になる来月のノンフィクション」をはじめ、本を紹介した記事をこちらにまとめています。

  • 「災害前線報道ハンドブック」と災害関連リポート

    大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレミアム会員向けに発信します。(熊田安伸)

  • 無呼吸症の医療器具で「健康被害のおそれ」

    日本でも900万人が悩んでいるという「睡眠時無呼吸症候群」について、フィリップス製の医療器具に「健康被害のおそれ」があることが2年前に発覚。しかし日本では十分な周知もないまま、いまだ「回収中」です。その背景にある制度上の問題点と、健康被害の実態を明らかにしていきます。(取材:萩一晶)

諸永裕司のPFASウオッチ

「永遠の化学物質」として問題になっているPFAS(有機フッ素化合物)。調査報道スクープや最新の自治体や企業の動き、取材の経過などをこちらで発信していきます。(取材:諸永裕司)

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四日市・キオクシア工場の排水から製造・使用が禁じられたPFOAを高濃度で検出…京大の調査で判明

三重県四日市市にあるキオクシア(旧東芝)の半導体工場から川や海へ放出されている水から、製造・使用が禁じられているPFOAが国の指針値を超える高濃度で検出されたことがわかった。原田浩二・京大准教授が調べた。 取材に対してキオクシアは「工場周辺の河川・海域でPFOAが検出されていることに対して、調査および対策を進めています」などと回答した。 フリーランス 諸永裕司 「PFOAはすでに使用していない」はずなのになぜ汚染がキオクシアの四日市工場は、東京ドーム約15個分にあたる敷

京都・綾部市や三重・四日市市でも、岡山や大阪と同じ「特殊なPFAS」を検出! 「同一汚染源からの可能性も」と専門家

深刻なPFAS(有機フッ素化合物の総称)による汚染が見つかった岡山県吉備中央町。汚染源となった「使用済み活性炭」から検出された「特殊な4種類のPFAS」が、かつてPFOA(PFASの一種)を製造していた大阪府摂津市にあるダイキン工業淀川製作所近くの地下水からも検出されたことは前回伝えた。 その「特殊なPFAS」が、新たに京都府綾部市や、三重県四日市市でも検出されたことが判明した。果たしてこれらはどこから持ち込まれたものなのか。その共通点とは――。 フリーランス 諸永裕司

汚染源がなかったはずの岡山と200キロ離れた工場周辺で特殊なPFASを検出! 「偶然とは考えづらい」汚染が拡散したのか

汚染源がないはずの場所が、PFOA(PFASの一種である有機フッ素化合物)に汚染されたのはなぜなのか。 これまで汚染源は、PFOAを含む泡消火剤を使っていた基地やフッ素樹脂などを製造していた工場と考えられてきた。 それがいま、まったくの死角だった汚染の「拡散ルート」が浮かびつつある。 死角だった「活性炭」という汚染拡散ルート突然のメッセージが送られてきたのは、昨年10月31日朝のことだった。 <はじめまして。私は岡山県吉備中央町で牛を飼いチーズを作って暮らしている者で

米軍・横須賀基地でPFAS汚染の原因となる泡消火剤の漏出が多発していたことが内部文書で判明!水質検査の結果は非公表に

在日米軍司令部は14日、泡消火剤についての声明を発表した。 <米国政府は在日米軍施設における全ての旧式水成膜泡消火薬剤(AFFF)の廃棄を完了しました。米国政府は(略)PFOS及びPFOAを含まない新式組成の水成膜泡消火薬剤に交換しました> ホームページには、PFOS・PFOAを含んだ泡消火剤はすでに日本国内にある処分場で焼却処分したと記されているが、記録や証拠が示されているわけではない。 むしろ、意図的な廃棄が行われてきたのではないか、という疑いは消えない。 集中し

政治とカネをめぐる報道

自民党の派閥パーティ券裏金化問題の発覚後、政治資金規正法が改正されましたが、まだ問題は山積です。政治とカネをめぐる問題をまとめています。

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自民「非公認への交付金」がやっぱり選挙に使われていた!TBS報道特集の調査報道で明らかに

先の衆議院選挙の結果に影響を与えたと言われる「自民党の非公認の議員への政党交付金」。しんぶん赤旗によるスクープでした。 森山幹事長は、「選挙のためではなく、党勢拡大のため」という苦しい説明をしましたが、そもそも、毎回の衆議院の解散直後に配られるこのカネは、定期的に配っている交付金とは違って、選挙の支援と受け取られています。スローニュースでも、前回選挙があった2021年の時の自民党の全候補のデータをもとに、選挙に使われている実態を明らかにしています。 こうしたなか、TBSの

富山の地方局がまたまたスクープ!チューリップテレビが地元国会議員の政治資金規正法違反疑惑を追及

自民党の田畑裕明議員の政治とカネを巡る新たな疑惑を富山のチューリップテレビがスクープしました。 チューリップテレビは田畑議員が支援者と交わしたとされる電話の音声データを入手。それよると、支援者が勤める企業の従業員名簿をもとに田畑議員が本人に無断で自民党員に登録。その党費の支払を、田畑議員の支援企業でつくる後援会が企業から集めた「献金」を充てていたというのです。 そこで、公開されている過去3年の収支報告書を確認すると、支援者の企業が「会費」として納めた献金と同額が「寄付」と

【緊急イベント】政治資金収支報告書を読み解く! 11月の定期公表前にジャーナリスト向け講座を26日に開催します! 初心者にこそ聞いてほしい基本の読み方と今回の注目点を全解説

相変わらず政治とカネの問題が火を噴いています。そんな中で、今月(11月)29日に、最新の政治資金収支報告書(2023年度分)が公開されます。多くのジャーナリストや研究者が一斉に分析に取り掛かることになるでしょう。 でも中には、「収支報告書を読んだことがない」という記者や、「若手記者に読み込ませたいけど、研修を開く余裕も人員もない」というデスクもいらっしゃるでしょう。そんなお困りの皆さんのため、スローニュースが緊急講座を開きますよ。ぜひご利用ください。 政治資金収支報告書、

【自民“第2の裏金”を追及する⑨】ついに東京都連でも不記載が発覚!捜査当局も重大関心か

自由民の県連で相次いで発覚している「支部への支出不記載」問題で、東京都連でも同様の不記載が存在することがフロントラインプレスの取材で新たにわかった。見つかったのは、2022年分の計11件・総額240万円余り。関係する支部は10支部を数える。 これらの各支部はいずれも政治資金収支報告書で「都連から交付金を受け取った」として収入を計上しているが、都連の収支報告書には対応する支出の記録がなかった。 フロントラインプレス これまでに鳥取、神奈川、愛知、鹿児島、群馬の県連でも発覚

おすすめノンフィクション

毎月掲載「気になる来月のノンフィクション」をはじめ、本を紹介した記事をこちらにまとめています。

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プーチンに勝った主婦、マネーの世界史、金融ディストピア…12月の気になるノンフィクション

7月に発表され書籍としての刊行が待たれていた、本年度の開高健ノンフィクション賞受賞作品『対馬の海に沈む』がいよいよ発売されます。 タイトルを聞いただけだと、どこかの沈没船をめぐる話のように聞こえますが、テーマとなっているのはJA対馬で起こった共済金の不正流用問題です。対馬という人口の少ない島にもかかわらず、全国でも並ぶ者がないほどの成績を収めていた農協職員。その男性が不正流用の疑いをかけられたまま運転中に海に転落、溺死したのです。その軌跡を追い、JAの構造を明らかにしたとい

新疆ウイグル自治区の強制不妊疑惑をスクープした調査報道記者が中国「三国志の聖地」を徹底的に取材した

『三国志を歩く 中国を知る』という旅行ガイドのようなタイトルを見て旅行モノを思って気楽に読み始めたら、圧倒的な知識と取材をもとに現代中国の実情を描き切るルポルタージュでした。 執筆者は西日本新聞の前中国総局長、坂本信博さん。 外国人労働者との共生を考えるキャンペーン報道「新 移民時代」をリードし、出入国管理及び難民認定法の改正につなげたり、読者とのやりとりを起点する調査報道「あなたの特命取材班」を展開しジャーナリズム・オン・デマンドを提唱したりするなど、調査報道の第一人者

サイコパスな上司、恋愛社会学、フェイクドキュメンタリー…10月の気になるノンフィクション

古幡 瑞穂 いつまでたっても夏が終わらない、と言っているうちに日本列島を覆ったのは強烈な雨雲。各地で大きな被害が起こり、気候変動への取組みが待ったなしなのを感じます。最新技術が、歴史がそれらを防ぐヒントを持っているのか、本に答えがあるかもしれません。 一方、日本もアメリカも選挙シーズンまっただ中。関係する気になる本が目立っています。10月にはどんなノンフィクションが発売されてくるのでしょう。 『カルトのことば:なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか』 アマンダ・モンテル

「口をすべらせた」「指揮官にされただけ」ーー朝鮮人虐殺を煽った首謀者とネットいじめの空疎な地続き

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 地震と虐殺 1923-2024関東大震災から101年の9月1日、東京都墨田区の横網町公園で行われた、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者を追悼する式典に、小池百合子都知事は追悼文を送付しませんでした。 歴代東京都知事が出してきた追悼文を送らないのは、小池知

「災害前線報道ハンドブック」と災害関連リポート

大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレミアム会員向けに発信します。(熊田安伸)

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なぜ被災地ではパチンコ店に行列ができるのか。そして「被災地に来てもらっては困る」人たちの正体とは『災害前線報道ハンドブック』第4章 復興フェイズ⑦

スローニュース 熊田安伸 復興フェイズの最終回です。復興が進んで行くにつれ、被災地では支援とは逆行するような、思わぬ現象が表面化することがあります。今回はいくつかの具体例を挙げていきます。 被災者がどこに行ったか分からなくなる!?最初に異変に気づいたのは、震災の取材応援でNHK名古屋放送局から派遣された記者でした。 東日本大震災の発生から1年半後の宮城県気仙沼市。市民に送ったはずの「がん検診」の申込書が、なぜか「転居先不明」として次々と気仙沼市役所に送り返されていたので

復興支援に投じられた補助金、誰がどう使ったのか、不正はなかったのかを調べる『災害前線報道ハンドブック』第4章 復興フェイズ⑥

スローニュース 熊田安伸 お待たせしました、連載再開です。引き続き、復興フェイズで役立つ取材手法をご紹介していきます。 前回は復旧・復興工事に携わる企業の調べ方をお伝えしましたが、今回はそうした業者などに、どのような補助金が投じられているかを調べる方法を解説します。 自治体の補助金は「主要な施策の成果報告書」から地方自治法に基づいて、地方自治体が決算とともに議会に示すのが「主要な施策(政策)の成果報告書(説明書)」という書類です。年に1度しか出てきませんが、自治体がどん

被災地をおそった豪雨…輪島の木造アパートに住む朝日新聞記者が伝える大雨被害の「惨状」

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 被災女性「地震がきて、今度は雨が…」記者が目にした輪島の大雨被害9月21日から北陸を記録的な大雨が襲っています。特に心配なのが、1月の能登半島地震の被災地となった石川県輪島市、珠洲市、能登町です。 3市町には大雨特別警報が発令。河川の氾濫や土砂崩れなどが

地震の予知ではありません!「南海トラフ地震臨時情報」の正しい意味が伝わっていない

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら 「丁寧に説明しないと地震予知と聞こえる」 存在や意味が伝わっていない「南海トラフ地震臨時情報」8月8日、宮崎県で最大震度6弱の強い揺れを観測したことをうけて、気象庁は南海トラフ地震の「巨大地震注意」情報を発表しました。 この「南海トラフ地震臨時情報」の運用

無呼吸症の医療器具で「健康被害のおそれ」

日本でも900万人が悩んでいるという「睡眠時無呼吸症候群」について、フィリップス製の医療器具に「健康被害のおそれ」があることが2年前に発覚。しかし日本では十分な周知もないまま、いまだ「回収中」です。その背景にある制度上の問題点と、健康被害の実態を明らかにしていきます。(取材:萩一晶)

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「このままでは患者を殺すことになる」相次いでいた人工呼吸器のトラブル、なぜ日本ではリスクが軽視されるのか(後編)

米フィリップスが製造した呼吸器系の医療機器が2021年6月、患者に発がん作用などの健康被害をもたらす恐れがあるとしてリコールとなり、世界で550万台もの自主回収が続いている。ところが、その回収対象となった人工呼吸器との交換で新たに配られた「改修器」が突然、十分な空気を送らなくなり、患者が窒息状態に陥るトラブルが主に日本で多発して、再びリコールとなっていた。 自発呼吸が困難な患者も多く使う人工呼吸器で、いつ起きるかもわからない不測の事態。米国では「重篤な健康被害や死亡を引き起

【スクープ】命を救う人工呼吸器でトラブル100件以上か!窒息状態で救急搬送されたケースも…フィリップス・ジャパンの複数の元社員が証言(前編)

患者の命をつなぐはずの人工呼吸器。しかしその機器の不具合が原因で、患者が相次いで窒息状態に陥っていたことが明らかになった。 問題の人工呼吸器は、米フィリップスが製造したものだ。呼吸器系の別の種類の医療機器も合わせ、世界で550万台もの自主回収が進んでいる。ところが、交換器具として新たに配られた「改修器」が突然、十分な空気を送らなくなり、患者が窒息状態に陥るトラブルが主に日本で多発していたのだ。フィリップス・ジャパン(東京都港区)の複数の元社員の証言や関係資料からわかった。

米国内では販売禁止となった無呼吸症の医療器具、輸出なら「OK」。今後も続々と日本に?【フィリップス元社員が衝撃の証言③】

日本で900万人が悩んでいるとされる「睡眠時無呼吸症候群」。その治療に使うCPAP(シーパップ)装置など、米フィリップスが製造した呼吸器系の医療機器が2021年6月、発がん作用などの深刻な健康被害を患者にもたらす恐れがあるとしてリコール(自主回収)となり、世界で550万台もの回収が続いている。 前回は、フィリップス・ジャパン(東京都港区)で働いていた元社員が、リコール発表より6年も前の2015年ごろ、防音材の劣化が原因と疑われる「黒い粉」の発生を確認し、本社や製造元の米フィ

「これはヤバい」無呼吸症などの医療機器リコールの6年前、修理現場で目撃された「黒い粉」の正体【フィリップス元社員が衝撃の証言②】

日本で900万人が悩んでいるとされる「睡眠時無呼吸症候群」。その治療に使うCPAP(シーパップ)装置など、米フィリップスが製造した呼吸器系の医療機器が2021年6月、発がん作用などの深刻な健康被害を患者にもたらす恐れがあるとしてリコール(自主回収)となり、世界で550万台もの回収が続いている。 ところが、リコールが発表される6年も前に、防音材の劣化が原因と疑われる「黒い粉」が発生しているのを日本のフィリップスが確認し、米フィリップスとも情報を共有していたことが、フィリップス