SlowNews | スローニュース
「災害前線報道ハンドブック」と災害関連リポート
大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレミアム会員向けに発信します。(熊田安伸)

社会貢献、災害報道…利益度外視になりがちなメディアをどう持続可能にしていくのか、市民メディアの実践例から考える【メディフェスリポート②】
市民が中心となって運営したり、運営に参加したりするメディアは、実は全国に多数あります。しかし課題は「持続可能性」。どのようにしていけばいいのか。 11月23日に立命館大学で開かれた「メディフェス」では、市民が参加するメディアの運営に関わる人たちが、自らの取り組みについて語りました。今回は複数のセッションの中から、「持続可能性」の課題について語られた内容を紹介します。市民メディアのみならず、あらゆるメディアにとって、参考になる話だと思います。 スローニュース 熊田安伸 誰

災害発生時のメディアの発信は「じゃない」方向に行ってしまっていた!?報道が果たすべき究極の目的と「リスク・コミュニケーション」とは【メディフェスリポート①】
「大災害が発生した時、報道は自分たちが何をすべきか分かっていない!」そんな刺激的な提言がありましたよ。 セッションが行われたのが「メディフェス」。市民が中心となって運営したり、運営に参加したりするメディアが一堂に集まって交流するイベントです。実はこうした市民メディア、全国にたくさんあるのです。 11月23日に立命館大学で開かれたこのイベントの内容については、すでに立命館大学新聞社が紹介しています。ただ、こちらの紹介では触れられなかった、メディア関係者には重要なセッションが
諸永裕司のPFASウオッチ
「永遠の化学物質」として問題になっているPFAS(有機フッ素化合物)。調査報道スクープや最新の自治体や企業の動き、取材の経過などをこちらで発信していきます。(取材:諸永裕司)

年間50億円の巨費を投じる「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータがなぜか非公開…15年を経てようやく公開の動きが
健康影響を調べる大規模で画期的な「エコチル調査」体のなかに取り込んだ化学物質による健康への影響を調べる全国調査が動き始めたのは、東日本大震災の前年だった。 「子どもの健康と環境に関する全国調査」。エコロジーとチルドレンをかけあわせ、「エコチル調査」と呼ばれる。 2010年3月に作成された基本計画は、「環境要因(化学物質の曝露、生活環境等)が子どもの成長・発達に与える影響を明らかにする」として、 <実際のヒトにおいてどのような影響があるのかを、実際のヒトの集団で観察する疫

「PFASの血液検査は不安を増す」と否定的だった環境省が突然の軌道修正!岡山で検査実施の4日後に必要性認める手引き
血液検査に否定的だった環境省が一転事実上の方針転換につながるだろうか。 環境省は昨年11月末、PFAS汚染への対策について自治体向けに作成した「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き(第2版)」を公表した。 <PFOS及びPFOAによる健康影響を明らかにするために、疫学研究を行う上で血液検査を行うことも考えられる> 環境省はこれまで「汚染地域での血液検査の実施」について否定的な見解を貫き、初版でも触れていなかった。「疫学研究を行う」との前提つきとはいえ、ようやく実施の
メディアの現在地
存亡を賭けた事態に直面している伝統的メディアと、プラットフォーマーなどの新興メディア。それぞれが抱える様々な問題や、新たな取り組みについての報道をまとめています。(ジャニーズとメディアに関する報道は別のマガジンにまとめています)

亡くなる前、竹内前県議の個人情報の削除を要請したのに、プラットフォーマーは放置していた!改めて問われるSNS運営のあり方
兵庫県の竹内前県議が亡くなったことについては、多くの人がショックを受け、心を痛めていると思います。 本人の心をのぞかなければ分からないことは多いのですが、生前に「ネットでの誹謗中傷や根拠のない臆測による批判などに悩んでいた」ことは周囲の証言から明らかです。どれだけのストレスを感じていたことでしょうか。 百条委員会で告発文書問題を追及していた竹内前県議へのデマが拡散し、それにともなって自宅への嫌がらせの電話や、「ピンポンダッシュ」が行われていました。実はその背景には、竹内前

社会貢献、災害報道…利益度外視になりがちなメディアをどう持続可能にしていくのか、市民メディアの実践例から考える【メディフェスリポート②】
市民が中心となって運営したり、運営に参加したりするメディアは、実は全国に多数あります。しかし課題は「持続可能性」。どのようにしていけばいいのか。 11月23日に立命館大学で開かれた「メディフェス」では、市民が参加するメディアの運営に関わる人たちが、自らの取り組みについて語りました。今回は複数のセッションの中から、「持続可能性」の課題について語られた内容を紹介します。市民メディアのみならず、あらゆるメディアにとって、参考になる話だと思います。 スローニュース 熊田安伸 誰

災害発生時のメディアの発信は「じゃない」方向に行ってしまっていた!?報道が果たすべき究極の目的と「リスク・コミュニケーション」とは【メディフェスリポート①】
「大災害が発生した時、報道は自分たちが何をすべきか分かっていない!」そんな刺激的な提言がありましたよ。 セッションが行われたのが「メディフェス」。市民が中心となって運営したり、運営に参加したりするメディアが一堂に集まって交流するイベントです。実はこうした市民メディア、全国にたくさんあるのです。 11月23日に立命館大学で開かれたこのイベントの内容については、すでに立命館大学新聞社が紹介しています。ただ、こちらの紹介では触れられなかった、メディア関係者には重要なセッションが

音声メディアの飛躍! Netflixヒット作の背景! ドキュメンタリーを届ける方法…タイパ重視の読者に贈る5分で読めるポイント【InterBEE 2024リポート⑤】
日本最大級のメディア総合イベント「InterBEE」。メディアの最新事情を知ることができるセッションの中から、注目の内容をリポートしています。 アーカイブ配信がないセッション以外は、もう公式から動画が配信されました。詳しく知りたい方はそちらを見ていただければ。ただ、タイパ重視の方のために、今回は注目セッションのポイントを5分で読めるテキストでお届けします!なぜいま音声コンテンツが飛躍しているのか、ネトフリのヒット作の背景、ドキュメンタリーを届けるには。 スローニュース 熊
医療や健康をめぐる問題
美容外科による極秘のがん治療の問題など、独自の取材による記事をはじめ、医療や健康をめぐる報道をまとめています。(睡眠時無呼吸症候群の医療器具CPAPをめぐる問題は別のマガジンにまとめています)

【スクープ】阪神・淡路大震災から30年、アスベストによる健康被害の疑いはこれまで知られてきた人数の3倍以上と判明…被害はさらに拡大のおそれも
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。それからまもなく30年になる。 都市直下型地震で、兵庫県神戸市や阪神地域の多くのビル・マンション等が倒壊。建物には建築材として石綿(アスベスト)が使用され、倒壊や復旧に伴う解体時に大気中に飛散した。石綿を吸い込むと、十数年から50年という長い潜伏期間を経て悪性中皮腫や肺がんといった健康被害を引き起こす。これまでの報道などで、石綿関連疾病を発症して労働災害(公務災害)として認められた人が8人いることが判明していたが、実際にはさらに

「まるで動物園の檻」精神科病院の隔離室の映像を入手。のどを詰まらせた男性が気づかれることなく亡くなった経緯が明らかに
日本の精神科病院では隔離・身体拘束の措置が頻繁に取られている。患者が亡くなる事例は後を絶たず、兵庫県明石市の精神科病院「明石土山病院」でも悲劇が起きてしまった。 約2年にわたって隔離室生活を強いられてきた初田竹重さん(当時50歳)は、朝食のパンをのどに詰まらせて死亡。その5日前、両親に電話をかけ「このままでは足が立たなくなる」と漏らし、50歳の若さで嚥下機能が低下していた可能性が浮上している。 今回、関係者から隔離室の映像を独自に入手した。わずか3畳ほどの部屋には寝具と洋