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2023年、スローニュースはこんなスクープを出してきました!御巣鷹山事故も東京都の補助金も【年末特集④】

新サービス開始から半年、SlowNewsがこれまでに発信した調査報道スクープを紹介する特別編。4回目は、さまざまなジャンルでの発信をご紹介します。

【御巣鷹山事故】日航機を救うため、墜落前に「エスコートスクランブル」上申の新事実が判明!なぜ却下?当直指令官が初めて証言した

群馬県の御巣鷹山に墜落して520人が犠牲になった、1985年の日航ジャンボ機事故。単独事故としては世界の航空史上最悪のこの事故をめぐって新事実が。事故当日、航空自衛隊のレーダーサイトで当直指令官を務めていた元自衛官が、前例のない「民間機へのエスコートスクランブル」によって救助しようと上申したという新たな証言をしたのです。

もし実現していれば、自衛隊機が事故機の破損状況を確認し、無事に着陸できるよう助言できたかもしれず、そうでなくても、かなりの時間がかかった墜落現場の特定が、もっと早くできていた可能性があります。佐藤等さんの歴史的なスクープを8月に配信しました。

東京都の補助金、1兆円が「どこにいくら渡されたか見えない」

スローニュースでは、プロジェクト「オープンデータウオッチ」として、国や自治体がオープンにしているデータをもとに、税金の使われ方や事業が適正に行われているのかなどをチェックしています。最初に取り上げたのは、東京都の補助金。どこにいくら渡されているか可視化されておらず、調べてみると無駄になってしまうおそれがあるものもいくつか見つかりました。

福島原発事故を描いたNetflix『THE DAYS』盛り込まれなかった最新スクープの“事故原因”とは

東京電力・福島第一原発の事故を取材し、調査報道スクープを放った奥山俊宏さん。事故の問題を知悉した彼がNetflixで話題のドラマを検証したこころ、「ここが一番、事故の本質なのに」という部分が描かれてないことが明らかになりました。

元自衛官・五ノ井里奈さんへの強制わいせつ 現役自衛官が涙の証言「先輩から『やってないよな』と言われ」嘘を

調査報道ではありませんが、陸上自衛隊 郡山駐屯地に勤務していた元自衛官の五ノ井里奈さんへの強制わいせつの罪に問われている元自衛官3人の裁判について、他のメディアでは取り上げられていない内容を、詳しくお伝えしています。

現場は「地方」にこそある!

ここまで4回、スローニュースのサービス再開後の発信をまとめましたが、ご覧になって分かるように、実は現場が「地方」にあるケースが実に多いのです。ただ、いずれもその地方に特有の問題というわけではありません。全国でも共通する捜査当局や行政の隠れた問題、制度のひずみが地方という現場で顕在化したということです。

2024年もスローニュースは、じっくりと取材や思考を重ねた良質なコンテンツを発信していきます。そして、調査報道やノンフィクションを支える活動を続け、新たなコミュニティ作りも進展させていきたいと思います。