「永遠の化学物質」として問題になっているPFAS(有機フッ素化合物)。調査報道スクープや最新の自治体や企業の動き、取材の経過などをこちらで発信していきます。(取材:諸永裕司)
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#PFAS汚染
PFAS汚染除去の特許を取得していたダイキン工業。実験に使った活性炭の製造元をたどっていくと、思わぬつながりが…これは偶然なのか
取り除き切れていない地下水汚染「空気で答えをだす会社」 そんなキャッチコピーを掲げるダイキン工業の淀川製作所(大阪府摂津市)。 PFOAの使用をやめて10年以上たついまも、工場周辺の地下水から高濃度で検出されている。地下水の汚染を取り除くのは、空気をきれいにするようにはいかないようだ。 同社はこれまで、工場内の井戸から地下水を汲み上げてPFOAを除去しようと、試行錯誤を重ねてきた。そのひとつとして「活性炭による汚染処理方法」の特許も取っていた。 内容に触れる前に、工場
化学メーカーがひた隠しにする静岡の下請け作業員の検査結果を独自入手! 米指標の43倍ものPFOA血中濃度が検出されていた【デュポン・ファイル第5部④】
化学工場でPFOAを取り扱う「危険な作業」をしていた孫請けの「協力会社」の社員らが、次々とがんで亡くなっていました。PFOAとの因果関係はないのか。集中連載4回の最終回では、化学メーカーが一切公表していない下請け作業員の血液検査の数値などを明らかにします。 フリーランス 諸永裕司 やはり白血病で亡くなった夫の上司孫請け会社の社長として40年近く、三井ケマーズフロロプロダクツ(MCF)の清水工場で働いていた夫は2年前、肺がんで亡くなった。58歳だった。 それから9カ月後の
「まさか毎日の洗濯で!?」死産と超未熟児の出産を重ねた“妊娠高血圧症”の妻が、疑わざるを得ない理由とは【デュポン・ファイル第5部③】
化学工場でPFOAを取り扱う「危険な作業」をしていた孫請けの「協力会社」の社員らが、次々とがんで亡くなっていました。PFOAとの因果関係はないのか。集中連載4回の第3回では、がんで亡くなった下請けの協力会社社長の妻にも、出産に影響するある症状が出ていたことについてお伝えします。 フリーランス 諸永裕司 顔も見られず、亡くなった娘顔を見ることのできなかった娘の墓にはいまも、折を見て足を運ぶ。 <平成4年6月1日 美有 1才> 墓石にはそう彫られているが、実際には8カ月の