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終わらない戦争

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この世界から戦争が消えることはないのか。過去の戦争の今も残る傷痕や、現在も進行中の戦争に関する記事をこちらにまとめています。
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記事一覧

被爆8年後を生々しく描いた映画『ひろしま』が無料公開中

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 井上・月岡映画財団 映画『ひろしま』無料視聴ページ終戦からまだ8年しか経っていない1953年の広島市を舞台に、市民8万人が参加し被爆や被災地を生々しく描いた映画があります。『ひろしま』です。 作品はベルリン国際映画祭海外の映画祭でも受賞するなど高く評価さ

原爆製造にも使われていた「テフロン」開発した科学者は36年前に初来日した際、何を語ったのか

二つの原爆が投下されてから79年になる。 長崎に落とされた原爆の製造に関わっていたのが、いまやPFAS汚染の代名詞ともいえる米大手化学メーカーのデュポンだった。その過程では、直前に発見されたフッ素樹脂の「テフロン」も使われたという。 戦後、民生品に欠かせない物質としてデュポンの経営を支える生命線となったテフロンは、のちに深刻な健康被害や環境汚染を引き起こすことが明らかになり、21世紀には経営を脅かす爆弾へと変わった。 日本を訪れていた「テフロン」開発者「魔法の物質」の発

「母が死んでほっとしました」原爆を生き抜いた「ヤングケアラー」がいた…いまだ「被爆者」に認定されず 

広島、長崎への原爆投下から、今年で79年。体験者たちにとって「あの日」は過去のことではない。 4歳で原爆を体験した松尾栄千子(えちこ)さんは、病に倒れた両親を介護し、家事を一身に担うようになった。炊事に洗濯、畑の仕事まで。「あかぎれだらけになった私の手を見て、母は泣いていました」。83歳になった今でも、思い出しては涙をこぼす。 自身も闘病しながら、高校進学もあきらめて家族を支えた日々。彼女は、原爆が生んだ「ヤングケアラー」だった。その苦しみは、今に至るまで取り残されている

総力戦研究所を描いた『虎に翼』を見て思い浮かべた、「敗戦の理由」を正面から問う本

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 『虎に翼』岡田将生さん演じる航一モデル・三淵乾太郎が所属<ある機関>総力戦研究所とは?若きエリートたちは「日本必敗」を開戦前に予測したが…話題の朝ドラ『虎に翼』、8月2日の展開には驚きました。 岡田将生さんが演じる星航一が打ち明けた秘密、それは彼が「総力

8月15日は本当に終戦記念日か?「エモい戦争報道」に決別するため、あえて「九月ジャーナリズム」を提唱する

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 8月15日に終わった戦争などない 「平和報道は9月にシフトを」まもなく8月を迎えます。8月15日の終戦記念日を節目に、8月になると新聞には戦争を振り返る報道があふれます。こうした傾向は、「八月ジャーナリズム」とも揶揄され、批判もあります。 この八月ジャー

ついにAIが市民を殺害する事態に…ガザ空爆を指揮していたのは正確性に欠けるAIマシン「ラベンダー」だったと報道

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 ‘Lavender’: The AI machine directing Israel’s bombing spree in Gaza(イスラエルのガザ空爆を指揮するAIマシン「ラベンダー」)イスラエルのネットメディア「+972MAGAZINE」と「Loc

機銃弾だけで1機あたり4000万円!太平洋戦争末期の本土防衛空戦にいくらかかったのか

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら 新鋭機紫電改が出撃…呉軍港に来襲した「約350機におよぶ米海軍機動部隊の艦上機」を「三四三空」が迎え撃った空戦の「値段」まもなく敗戦から80年が過ぎようとしています。79年前の1945年3月19日、約1000機もの米軍機が西日本に来襲しました。それを迎撃した

2年に及ぶ戦争はジャーナリストの「正義」さえ変えてしまった…衝撃のNHKスペシャル2本

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 戦火の放送局Ⅱ~ウクライナ うつりゆく“正義”昨日の「今日の必読」では、戦時下でも政権と緊張関係を保ち続けるウクライナのメディアを取り上げた朝日新聞の記事を紹介しました。そこに描かれていたのは、極限状態にあっても「民主主義の守り手」として揺るがないジャーナ

戦時下でも政権に忖度しない、ウクライナの調査報道メディアの戦いとは

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 当局による盗撮、犯人は報道で明らかに 記者の「民主主義守る戦い」「ウクライナ警察の副長官がロシアの犯罪組織のトップと強いつながりを持ち、便宜をはかられていた疑いを特報し、辞任に追い込んだ」などの調査報道を手掛けてきた、ウクライナのメディア「ビフス・インフォ

親族の「軍歴照会」を呼びかける読者参加型調査報道「うちにも戦争があった」というチャレンジ

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 軍歴照会で辿るあなたの家族の軌跡 教えてください、戦争の記録と記憶 読者から調査報道してほしいテーマを募集する「あなたの特命取材班」を展開してきた西日本新聞が、新しい読者参加型のキャンペーン報道「うちにも戦争があった~あなたの家族の軌跡~」を新年からスター

原爆を落とした後、アメリカ軍が隠したかったものとは何か 膨大な資料からその実態を読み解く

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、長い時間をかけて国内外の資料を調べ、証言者に当たった調査報道などをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 原爆初動調査 隠された真実広島・長崎に投下された原爆。未だに解明されていない謎がいくつもあります。 「残留放射線は、どう影響したのか」 「低線量被ばくの人体への影響は」 「被爆2世への影響はあったのか」 「行方不明となっている、原爆投下2日

アナウンサーの言葉は時に「熱狂」を生む。それが戦時であっても…

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 アナウンサーたちの戦争アナウンサーの仕事とは、言葉によって人々に情報を伝えるものですが、その力は時に熱狂を生み、感涙させ、怒りさえ呼び起こします。そして熱狂を生んだ実況は、「名実況」として人々の記憶に長く残り、「名アナウンサー」の名が語り継がれます。 し

日本兵1万人の遺骨が行方不明の謎に挑む『硫黄島上陸』

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 『硫黄島上陸 友軍ハ地下二在リ』太平洋戦争末期、米軍が上陸した1945年2月19日から始まった「硫黄島の戦い」は、守備隊2万3000人のうち2万2000人が亡くなるという壮絶な戦闘で知られています。 それから、80年近くが経ち、遺族による遺骨収拾団の訪問が

戸籍もなく、別人として生きた理由とは 「桜花」提案者の隠された戦後史

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 「義父が桜花を発案したということはずっと家族の胸にしまってきました。でも最近、テレビ番組でたまたま目にした桜花の映像に衝撃を受けて、、、」 衝撃的な一本の電話がきっかけになったノンフィクション『カミカゼの幽霊 人間爆弾をつくった父』(神立尚紀著)を紹介しま