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無呼吸症の医療器具で「健康被害のおそれ」

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日本でも900万人が悩んでいるという「睡眠時無呼吸症候群」について、フィリップス製の医療器具に「健康被害のおそれ」があることが2年前に発覚。しかし日本では十分な周知もないまま、い…
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#健康

「日本のリコール制度の問題点と、医療報道に使えるツールを公開」イベントでのトークと最新ツールを紹介

9月15日に開かれたプレミアム会員特典イベント「日本のリコール制度の問題点と、医療報道に使えるツールを公開」。リアル形式でのイベントで参加できなかった方も多かったと思います。そこで今回は、登壇した萩一晶さん(フリーランス記者)と、市川衛さん(メディカルジャーナリズム勉強会代表)のトークや、紹介された最新の「使える」ツールについてなど、イベントの内容を詳しくリポートします。

無呼吸症の医療器具が心配…疑問にお答えします

夜中に何度も呼吸が止まり、十分な眠りが取れなくなる「睡眠時無呼吸症候群」。その治療に使われる米フィリップス製のCPAP装置(空気を鼻から送り続ける医療器具)などに問題が見つかり、2年たったいまも自主回収が続いています。 この問題、スローニュースで『無呼吸症の医療器具で「健康被害のおそれ」、いまだ回収中で被害報告も』として報じて以来、様々な質問や問い合わせを受けています。 そこで今回、患者にとってどんなリスクがあり、持っているCPAPは大丈夫なのかなどについて、取材した記者

【スクープ】無呼吸症の医療器具、実は日本でも「健康被害」が発生していた

フリーランス記者 萩 一晶 ※こちらの連載が「国際文化会館ジャーナリズム大賞」特別賞のファイナリスト2作品のうち一つに選出されました。それを記念して2023年6月20日に配信されたこちらの報道を無料公開いたします。(データなどは当時のまま) 日本で「睡眠時無呼吸症候群」に悩む患者は900万人もいるという。その治療に使われる米フィリップス製の医療器具により「健康被害が生じるおそれがある」として、ヘルスケア大手「フィリップス・ジャパン」(本社・東京都港区)は2021年7月から

【スクープ】無呼吸症の医療器具で「健康被害のおそれ」、いまだ回収中で被害報告も

フリーランス記者 萩 一晶 夜中に大いびきをかき、何度も呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」。悩んでいる患者は日本に900万人もいるという。その治療に使われる医療器具について、海の向こうから驚くべき情報が届いていた。ひょっとしたら、発がん作用などの深刻な健康被害を患者にもたらしているかもしれない、というのだ。 米国から通知を受けた販売元のヘルスケア大手「フィリップス・ジャパン」(本社・東京都港区)が、睡眠時無呼吸症の治療に使うCPAP装置(空気を鼻から送り続ける装置