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メディアの現在地

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存亡を賭けた事態に直面している伝統的メディアと、プラットフォーマーなどの新興メディア。それぞれが抱える様々な問題や、新たな取り組みについての報道をまとめています。(ジャニーズとメ…
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#新聞

「高校生自殺の真相」「廊下の着替えはイヤ」「ホラーな観光案内」…読者の疑問をガチで調べて解決したローカルメディアの調査報道「受賞作」はこれだ!

西日本新聞が2018年に始めた「あなたの特命取材班」。読者からLINEやメールで寄せられた疑問や困りごとに、新聞社が記者たちの取材力で調べる。そんな課題解決型の調査報道の取り組みが、全国の地方メディアに広がっています。 そして今回、各社が挑んだ調査報道からもっとも優れた記事を表彰をする「JODアワード」が実施されました。いったいどんなスクープが選ばれたのか。たくさんの切実、かつ率直な市民の疑問や悩みと、その解決に挑んだ調査報道からローカルメディアの可能性が見えてきます。 アワ

最近、一面でもよく見る「心を動かすエモい記事」は新聞にとって必要か?

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 その「エモい記事」いりますか 苦悩する新聞への苦言と変化への提言最近、東京工業大学准教授の西田亮介さんが「新聞にエモい記事が増えているのではないか。それは新聞の期待された役割ではないのでは」という懸念を、いろいろなところで表明しています。 その論考をまと

気候変動に警鐘を鳴らすメディア自身はどう取り組んでいるのか、自社使用電力に100%再エネ導入のメディアも。一斉アンケートの結果を公開!

調査・執筆 Media is Hope 記録的な去年の猛暑、そして現在発生している大雪、他にも世界各地で―― 気候変動への取り組みは、もう待ったなしの状態です。メディア各社も温室効果ガスを削減するための取り組みや、再生可能エネルギーの導入など、持続可能な社会に向けての呼びかけを強める発信をしていますよね。「SDGs」という言葉も、すっかり定着しました。 しかしそんなメディア企業自身は、果たしてどのように取り組んでいるのでしょうか。今回、日本全国のメディア企業に一斉アンケ

地方紙が1週間で2紙づつ消えていくアメリカでおきている「ローカルメディア救済」の動き

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 アメリカでは2005年にあった新聞の3分の1が2024年までに消えるアメリカの新興メディアAXIOSは、アメリカでは地方新聞の消滅が加速していて、週平均2紙以上の新聞が休刊していると報じました。 この記事はノースウェスタン大学メディル・スクール・オブ・ジャ