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メディアの現在地

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存亡を賭けた事態に直面している伝統的メディアと、プラットフォーマーなどの新興メディア。それぞれが抱える様々な問題や、新たな取り組みについての報道をまとめています。(ジャニーズとメ…
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2024年1月の記事一覧

【気候変動メディアアンケート】テレビ局自身の排出削減の取り組みは?そして各メディアはどんな発信をしてきたのか

調査・執筆 Media is Hope 気候変動の問題を取り上げるメディア企業自身は、どのような取り組みをしているのか。全国32社が回答したアンケートの結果をお伝えしています。 今回は、電力を特に消費するテレビ局の取り組みや、気候変動について、どれほど各メディアが発信してきたかについて、アンケートの結果を公開します。 電力がかかるテレビ局は、LED化に懸命今回、回答を寄せてくれたメディア企業32社のうち、23社はテレビ局でした。新聞社や雑誌社も印刷などでは多くの電力を消

気候変動に警鐘を鳴らすメディア自身はどう取り組んでいるのか、自社使用電力に100%再エネ導入のメディアも。一斉アンケートの結果を公開!

調査・執筆 Media is Hope 記録的な去年の猛暑、そして現在発生している大雪、他にも世界各地で―― 気候変動への取り組みは、もう待ったなしの状態です。メディア各社も温室効果ガスを削減するための取り組みや、再生可能エネルギーの導入など、持続可能な社会に向けての呼びかけを強める発信をしていますよね。「SDGs」という言葉も、すっかり定着しました。 しかしそんなメディア企業自身は、果たしてどのように取り組んでいるのでしょうか。今回、日本全国のメディア企業に一斉アンケ

報道は「中立」であれば「公平・公正」なのではない、なぜ「独立」が重要なのか、奥山教授が学生たちとの対話を交えて論考

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 報道機関に求められる「公平・公正」は中立ではない ~Z世代と探るジャーナリズム(5)上智大学の教授でジャーナリストの奥山俊宏さんが、テレビや新聞など、報道機関にとっての「中立」について、学生たちとともに議論した内容をなどを交えた論考を発信しています。 ま

「取材の権利は主張するけれど、聞きたいことはない」高校1年生のドルーリー朱瑛里選手に殺到する報道への疑問

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 「注目されてつらい思いを…でも」ドルーリー朱瑛里をめぐる過熱報道に思うこと…異様な雰囲気だった全国女子駅伝、記者発表の舞台ウラ1月14日に京都市で開催された全国女子駅伝大会は、脅威の19人抜きの走りを見せた田中希実選手や、高校1年生ながら8人を抜き区間5位

羽田空港でのJAL機衝突事故を可視化して検証した日経のデジタルコンテンツが世界レベルの完成度

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 JAL機炎上、そのとき何が 検証・羽田空港衝突事故1月2日に羽田空港で発生した、日本航空機と海上保安庁機の衝突事故。その時、滑走路で何が起きていたのか。オープンにされているデータをもとに、衝突前の状況から乗客の脱出に至るまでを可視化し、問題のポイントを検証

世界300人のメディア経営者、編集者が予測した「2024年のジャーナリズムはこうなる」

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 ジャーナリズム、メディア、テクノロジーのトレンドと2024年の予測ロイターの研究所が「ジャーナリズム、メディア、テクノロジーのトレンドと2024年の予測」を発表しました。 50以上の国から300名以上の編集者、最高経営責任者(CEO)、デジタル担当役員に取材をしたレポートには、こんな

霊友会と関係深いNPOからの多額の広告費は記事の見返りだったのか~宗教とメディアの関係を問う

取材・執筆 フロントラインプレス 毎日新聞社が各支局などにニュースとして取材を指示していた「ナキワラ!」は、新興宗教「霊友会」の影響力が強い中学・高校生向けのイベントだ。実は、毎日新聞社は長年、ナキワラ!の主催者から広告費を受け取り、ニュース記事とは別に紙面でPR記事を制作してきた。 その金額は年間2000万円以上と見られ、毎日新聞社の関係者には「5000万円を下らない」という人もいる。他紙に比べて突出して多い毎日新聞のナキワラ!報道は、この広告費の見返りなのだろうか。

【スクープ】霊友会と関係深いイベントを一般ニュースとして報じるよう指示した毎日新聞の社内文書を入手、その内容と「タブー」とは

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教の「霊友会」と深い関係にある中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」は毎年、毎日新聞で大きな記事として扱われている。 広告部門が扱う1ページ全てを使った全面広告だけではない。ナキワラ!の開催日には取材記者を派遣して記事を書かせ、紙面に一般のニュースとして掲載してきた。 他の全国紙が全くといっていいほど報道しないなか、毎日新聞のナキワラ!記事はこれまでに340本にも達している。なぜ、こんなことが生じているのか。 フロントラインプ

【スクープ】「霊友会」を隠して若者イベントをお手盛りで報じる毎日新聞と「新興宗教マネー」の関係

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教「霊友会」が全面的にバップアップして毎年開催されている中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」について、毎日新聞が長年、霊友会の存在を隠して通常のニュースとして報道を継続していることがわかった。 毎日新聞社は、このイベントのPR記事の制作・掲載も手掛けて多額の広告掲載料を受け取っているが、これとは別に各都道府県版や全国版社会面にも通常のニュースとして多くの記事が掲載されている。 新興宗教団体が教団の名称を出さずにイベントを開催し