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広島県警の不正経理事件

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広島県福山市内の警察署で2019年から2020年にかけ、組織の指示によるカラ出張が何度も繰り返され、実態のない“出張”に対する旅費や時間外手当などが公金から支出されていた疑いがあ…
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【スクープ】警察庁官房長が事実と異なる国会答弁か…広島県警「隠蔽工作」の証拠録音を入手、その内容とは

【10秒要点チェック】広島県警の不正経理事件をめぐり、警察庁長官官房長の国会答弁が事実と異なる疑いが浮上 最初の匿名の内部告発をめぐる経緯について、広島県警は隠蔽工作をしていたため警察庁に報告していないのでは? フロントラインプレスは口封じの様子が克明に記録された複数の録音を入手。決定的な証拠を明らかにする フロントラインプレス 警察庁官房長の国会答弁がおかしいフロントラインプレスが昨年から報じてきた広島県警の福山北警察署警備課の公金詐取事件(カラ出張)が先ごろ、参議

【スクープ】「国費捜査費」にメスは入るか…元警察官が公の場での意見陳述求める

取材・執筆 フロントラインプレス 広島県警の警察署でカラ出張が行われていたとされる問題で、上席にカラ出張を命じられていたとする元警察官が、公の場での意見陳述を求めていることが明らかになった。 男性は福山市内の警察署警備課に勤務していた2019年から2020年にかけ(当時の階級は巡査部長)、上席の指示により少なくとも計6回、出張申請に関する虚偽書類を作成するなどして、旅費や日当を不正に受け取ったと主張している。男性は在職中に不正の事実を広島県警監察官室に申告し、犯罪の自首に

【スクープ】「監察が投書の内容を教えてくれた」 警察“カラ出張”への箝口令はどのように

取材・執筆 フロントラインプレス 【広島県警「カラ出張」④】 広島県福山市の警察署で繰り返されていたとされる「カラ出張」。2019年〜2020年にかけて、その渦の中にあり、上席の指示で「カラ」を続けた巡査部長は「このままでいいのか」と深く悩んだという。自分や同僚らの行為は詐欺や虚偽公文書作成などの罪に該当しかねないのに、上席らに具申しても事態は一向に改善されなかったからだ。警察官としての良心と、「黙ってろ」という上席らの“圧力”。その狭間で苦しみ続けた。 巡査部長は、最終

【スクープ】過去にも露見しかけた警察の「カラ出張」 どうやって握り潰したか

取材・執筆 フロントラインプレス 【広島県警「カラ出張」③】 2019年から2020年にかけ、広島県福山市の警察署でカラ出張が繰り返されていた疑いが浮上した。上席の指示で虚偽書類を作成し、「カラ」を続けた警察官の1人(巡査部長)はその後、良心の呵責に耐えかね、広島県警本部に公益通報(内部告発)した。2022年3月のことだ。ところが、県警本部は法令に定められた受理の通知も出さず、“告発”はごく最近まで放置されたままだった。 いったい、何が起きていたのか。 関係書類や巡査部