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「災害前線報道ハンドブック」と災害関連リポート

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大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレ…
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#震災報道

【フォトルポ】そこには今も言葉を失う景色があった…何も知らない自分が情けなくて、何度も立ち尽くした

「現地で食事をとれないと思うので、今日明日の食糧を調達しましょう」 その言葉に、はっとさせられた。 そうだ、半年たったとはいえ、被災地に向かうのだ。輪島や珠洲では、まだ水もままならない場所もあり、コンビニだって、食堂だって、ほとんど営業再開できていない。自分たちの食糧ぐらい調達していかないと。現地で迷惑をかけてしまうことにだってなりかねない。 そこまで思いがいたらなかった。自分の想像力のなさを恥じた――。 たったの1泊2日で撮った写真は数百枚にのぼった。なぜ撮ったのか、

ようやくできた仮設住宅が大雨が降ったら最大3メートル浸水する危険があると指摘するショッキングなNHKの調査

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 仮設住宅の42%に浸水や土砂災害のリスク 能登半島地震 被災地能登半島地震の被災地からは、半年たった今も「仮設住宅に入れない」「抽選から外れた」「避難所での生活は辛い」という声が聞こえてきます。みなし仮設住宅を含めても、まだ十分に供給できていない状態です。

災害前線報道ハンドブック【第3章】検証フェイズ⑦施設の損壊の「本当の原因」を検証する

スローニュース 熊田安伸 前回、第4章の復興フェイズに移るとお伝えしましたが、検証フェイズでまだやるべき話が残っていました。地震や津波で被災した施設や建造物がなぜ壊れたのか、その「本当の原因」を調べることも重要です。今回も実例をもとに解説します。 なぜ地震のたびに天井は落下するのか災害で被災した施設は、なぜ壊れたのか。いやいや、あれだけ大きな揺れや津波に襲われたら被害を受けて当然、などと思っていないでしょうか。しかしそこで思考停止に陥ってしまうと、本当に検証すべき大切なこ

【東日本大震災13年】メディアはどのように伝えているか、注目のコンテンツを紹介・後編

東日本大震災の発生から13年目。メディア各社はどのように報じているのか。後編は「定番」の発信方法によるものを中心に取り上げます。 スローニュース 熊田安伸 「定点観測」コンテンツ震災直後と現在の被災地を比較できる「定点観測」の記事、これは各社ともそれぞれ映像・画像を蓄積し、重要なコンテンツとして節目ごとに発信しています。 朝日新聞の発信はシンプルなフォトスライダー(写真の中央部にあるバーを左右に動かすことで変化がみられる)です。きれいに復興したように見えるところでも、当

【東日本大震災13年】メディアはどのように伝えているか、注目のコンテンツを紹介・前編

あの日から13年、ことしも3月11日がやってきました。 年月の経過とともに伝えるべきことは変化し、メディアも何をどう発信すべきかを模索しています。一方で、「伝えることができない類の悲しみ」(ルポライター・三浦英之氏)にも、変わらず向き合っていかなければなりません。 13年目の報道で、注目したものをまとめました。 スローニュース 熊田安伸 被災者の実情を伝える調査報道など被災した中小企業を救うために創設されたのが「グループ補助金」です。その名の通り、企業がグループで再建