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「災害前線報道ハンドブック」と災害関連リポート

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大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレ…
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#避難所

道路復旧からネット接続、酒蔵の被災まで、能登半島地震の可視化コンテンツ最新事情まとめ

スローニュース 熊田安伸 元日に発生した「令和6年能登半島地震」に関するコンテンツ。発災1週間ほどのタイミングで、「サービス・ジャーナリズム」「公共性」「可視化」などの観点から、メディアなどの発信で注目したものを3回にわたって取り上げました。 その後、新たなコンテンツや取り組みも増えてきたので、今回も注目したものをまとめて紹介し、発信の課題を考えてみようと思います。 道路の復旧はどこまで進んだか、ようやく本家が「見える化」前の記事では、自治体や企業、NPOの取り組みで、

災害前線報道ハンドブック【第2章】避難フェイズ③なぜ支援の手が届かないのか…進化するボランティアにも注目

スローニュース 熊田安伸 避難所で取材していると、支援の手が届いていないことをつくづく感じると思います。災害が起きるたびに問題になっているのに、どうして毎回のように「ニーズのミスマッチ」が起きてしまうのか。今回はその実例と、取材する際の注目ポイントについて述べます。 支援が届かない3つの原因これまでの取材の実感でいうと、支援が届かない理由はおおよそ、この3つが原因になっています。 ① 当初の計画どおりに支援ができなくなる状況の発生 ② 本当に支援が必要な相手を見つけられ

災害前線報道ハンドブック【第2章】避難フェイズ②避難所で何をどう取材するか

スローニュース 熊田安伸 今回も避難所での取材についてです。大災害であればあるほど、思わぬところが避難所になることは前回、説明しましたが、そこでどんな取材をどのように進めたのか。実例をもとに紹介します。 「原発」そのものが避難所になっていた!東日本大震災で最も「想定外」で驚くべき避難所のケースがありました。それが「原発」です。 中心市街地が津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町。その高台には、東北電力の女川原子力発電所があります。津波から逃れて高台に向かった住民約360

災害前線報道ハンドブック【第2章】避難フェイズ①“隠れ避難所”こそ重要

スローニュース 熊田安伸 揺れが収まったり、雨が止んだりしても、災害は終わったわけではありません。発災後、被災者は長く苦しい避難生活を強いられることになります。1人でも避難生活を続けている人がいる限り、災害は続いているのです。ここからは、避難フェイズの取材では何に注目すべきかについて述べていきます。 「指定避難所」そのものが被災する避難フェイズでの取材に入ったら、まず意識しなければならないことがあります。それは「本当に困っている被災者はどこにいるのか」ということです。災害