マガジンのカバー画像

広島県警の不正経理事件

23
広島県福山市内の警察署で2019年から2020年にかけ、組織の指示によるカラ出張が何度も繰り返され、実態のない“出張”に対する旅費や時間外手当などが公金から支出されていた疑いがあ…
運営しているクリエイター

#公安

【スクープ】「国費捜査費」にメスは入るか…元警察官が公の場での意見陳述求める

取材・執筆 フロントラインプレス 広島県警の警察署でカラ出張が行われていたとされる問題で、上席にカラ出張を命じられていたとする元警察官が、公の場での意見陳述を求めていることが明らかになった。 男性は福山市内の警察署警備課に勤務していた2019年から2020年にかけ(当時の階級は巡査部長)、上席の指示により少なくとも計6回、出張申請に関する虚偽書類を作成するなどして、旅費や日当を不正に受け取ったと主張している。男性は在職中に不正の事実を広島県警監察官室に申告し、犯罪の自首に

“国直轄”である公安警察の不正経理は「未解明」 それが意味するものとは【広島県警「カラ出張」解説】

取材・執筆 フロントラインプレス 2019年から2020年にかけて広島県警の福山市内の警察署でカラ出張が繰り返されていたとされる問題。フロントラインプレスによる先行報道の後、地元の中国新聞や広島テレビが報道し、反響はさらに広がりつつある。広島県警のカラ出張問題は何を投げ掛けているのか。「公安、国費。ここが今回のキーでしょう」と語るのは、東京の清水勉弁護士だ。 「警備・公安の不正経理システムは過去にも明らかにされていない」清水弁護士は、広島県警の不正を公益通報した警察官(