「嵐」大型企画で深まった朝日新聞とジャニーズの『広告ビジネス』
伊藤喜之(ノンフィクション作家)
ジャニーズはメディア各社に従順な記者や編集者を抱え込むことでメディアコントロールを働かせてきた。いわゆる「ジャニ担」だ。前回『朝日新聞社内でジャニーズ報道を仕切る「ジャニ担」の影響力』で指摘したように、ジャニーズは新聞のコンテンツ作りの現場にさえ影響力をもつ。
もちろん、新聞社とジャニーズとの繋がりは記事だけではない。広告出稿というビジネス面でも密接な関係を結んでいる。
「ジャニーズと一番近いのは朝日新聞だった」
朝日新聞の広告関連部署での勤務経験が長い社員が取材に応じた。
「忖度が生じかねないぐらいの結びつきがあったのは確かでしょう。近年、少なくとも全国紙の中で広告分野でジャニーズと一番近いのは朝日新聞だったと思う」
この社員によると、結びつきが強まったのは2010年代からだという。