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選挙運動費用の収支報告書はこう使え!毎日新聞が東京都知事選で検証

スローニュースが日本大学の安野修右研究室とフロントラインプレスとともに開発し、提供している「選挙運動費用データベース」。すでに多くのジャーナリストや研究者の皆さんにご利用いただいております。

先日、このデータベースの意義や利用方法についての記者会見を開きましたが、毎日新聞がその内容を記事にしてくださいました。

でも、ただ会見を記事にしただけではありません。

選挙の何にカネを使った?都知事選の得票数上位3人を比べると…

選挙運動費用データベースで取り扱っているのは、前回2021年の衆議院選挙の収支報告書と、同じく2021年の東京都議会議員選挙の収支報告書なのですが、毎日の大場弘行記者は、独自に今年の東京都知事選挙の収支報告書を分析しました。

得票数の上位3人、小池氏、石丸氏、蓮舫氏の収支報告書をチェック。それぞれの選挙戦略をデータから明らかにしています。

小池氏は動画作成に、蓮舫氏は音響証明に費用をかけていました。それがなぜなのか、詳しい内容は記事を読んでいただくとして、興味深かったのは石丸氏のカネの使い方です。

ポスター貼り、電話作戦、情勢調査……ネットを利用したことが注目される石丸氏ですが、実はこうした従来型の選挙運動に、あわせて1000万円近くも投入していたんですね。

以前、スローニュースで発信した、「人流データ」に基づいた分析でも、石丸氏がやはり従来型の街頭演説をこなしていることが明らかになりましたが、やはりデータは雄弁に実態を語ります。

記事には、あまり馴染みのない選挙運動費収支報告書についての解説や、安野専任講師、そしてフロントラインプレスの高田昌幸代表のコメントも掲載されています。ぜひご一読いただければと思います。(熊)

このコラムは、あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしいという方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツなどをおすすめしています。