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匿名社会と情報公開

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情報の透明化こそが民主主義の基本であり、オープン化の進度はそのまま民主化が進んでいることを表す……はずなのに、むしろ逆行するような事態にさえなっています。匿名化の問題や、情報公開…
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#調査報道

「国葬文書」隠蔽を非営利メディアTansaが提訴!情報公開の形骸化は民主主義の危機だ

SlowNews 熊田安伸 安倍晋三元首相の「国葬」は、どのような判断で行われたのか。それを知るため、非営利のメディア「Tansa」が内閣府や内閣官房などに情報公開請求をしました。ところが、結果は「存在していない」として不開示の決定が。岸田首相が「しっかり調整した」と発言しているのに、存在していないなんてありえない……そこでTansaは9月30日に国を提訴しました。 提訴に至るまでの経緯…「民主主義の根幹が崩れる危機感を覚えた」提訴のあと、東京地方裁判所内の司法記者クラブ

消えゆく重要裁判の記録、まさか「阪神・淡路大震災」関連までも…本当にこれでいいのか

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 震災訴訟記録が全て廃棄 阪神・淡路、永久保存ゼロ 神戸地裁、保存「原則5年」踏襲1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で逮捕された「少年A」の事件。その記録を神戸家裁が廃棄していたというスクープを報じた神戸新聞の霍見真一郎記者が、また新たな報道を

日本政府が「存在しない」と言い続けた沈没船・浮島丸の名簿、事故から79年たってジャーナリストが存在を突き止める

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 「浮島丸事件」がミステリー化した元凶、日本政府が「ない」と言い続けた乗船者の名簿が見つかった 79年後に開示された資料が語るもの今から79年前、戦争終結直後の1945年8月24日に京都府の舞鶴港で爆発し、沈没した日本海軍の輸送船「浮島丸」。日本政府は、爆発

「いじめによる自殺」が警察庁の統計に反映されず、なんと実数の半分以下!構造的な問題を西日本新聞が指摘

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 いじめ自殺、国の統計に漏れ 翌年以降の認定分を反映せず 2013年から10年間、実数の半分おととし、国土交通省による統計不正が大きな問題になりましたが、またしてもあってはならない統計の問題が明らかになりました。 警察庁の自殺統計のうち、いじめが「原因・動

小池知事が約束した「都政の透明化」はどこへ?「黒塗り」を「白塗り」に変えてごまかす「PFAS情報非公開」

フリーランス 諸永裕司 東京都知事選の告示まで2週間あまり。 立憲民主党の参院議員・蓮舫氏、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏などが候補に名乗りをあげ、小池百合子・都知事の動向に注目が集まっている。 8年前、東京都庁を「伏魔殿」と呼んで当選した小池知事は、就任から約5カ月後の記者会見で、こう語った。 「かねてより東京大改革、その一丁目一番地には情報公開があるということを申し上げてまいりました。都政を見える化させるという点、透明化ということであります」 情報開示請求にかかる

天安門事件から35年、歴史の分水嶺で日本外交は何を決断し、何を誤ったのか、外交機密文書から読み解く

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょう6月4日のおすすめはこちら。 天安門ファイル 極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」35年前の6月4日に起きたのが、今の強権的な中国のルーツにもなったと言われる「天安門事件」です。 民主化要求運動に対し、人民解放軍を投入した武力による流血の鎮圧が行われた天安門事件。現場で何が

「法人格の濫用を防ぐには幅広いステークホルダーによる監視が不可欠」会社代表の住所非公開に反対する奥山教授の意見を全文掲載

株式会社の代表者の住所はこれまで登記簿に掲載する必要がありましたが、一定の要件を満たせば非公開にできるよう、法務省が制度を改正しました。省令の施行は10月1日です。 前回、この省令案に反対する立場の澤康臣・早稲田大学教授のパブリックコメントを掲載しました。反社会的勢力とのつながりなどを調べる有力情報をなくしてしまうことは透明化の流れに逆行し、情報秘匿の拡大による無責任な匿名会社の違法取引や犯罪収益隠匿が横行するタックスヘイブン化の危険を招くとして、代替案も提示しています。

30年後の公開が原則の外交文書、米側が開示しているのに黒塗りにしてしまう外務省の拙劣さ…何が書かれていたのか?

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 作成後、30年が経過したら公開されることが原則の「外交文書」。知られざる歴史の内幕を紐解く第一級の公文書です。 毎年、年末に公開され、メディア各社はそれを読み解いて記事にしています。去年の場合は、「初の天皇中国訪問」の裏側が大きな注目点で、当時の宮沢総理大臣が「ぐらぐらしている」と不

東京都が「黒塗り」で非公開にした学校名、こうして割り出せる

スローニュース 熊田安伸・岩下明日香 プロジェクト「オープンデータウオッチ」。今回も東京都の補助金がテーマです。 補助金を交付した後になって問題が発覚し、東京都が補助金の返還請求をした私立校。情報公開請求をしても、東京都は校名を「黒塗り」にして非開示にしました。(詳しくはこちらの記事から)しかし、この黒塗りは突破できるのです。今回はその方法と、学校側の説明をお伝えします。 学校名を割るためのテクニックこの校名の「黒塗り」、私が幼稚園にコメントを求めていることから分かるよ

教員や児童数を過大に申請「補助金もらいすぎ」東京都内の私立校が次々と発覚

スローニュース 熊田安伸・岩下明日香 プロジェクト「オープンデータウオッチ」。今回も東京都の補助金がテーマです。 補助金を交付した後になって問題が発覚し、「返還しなさい」と東京都が交付先に請求するケースがあります。しかしこれ、東京都はほんの一部しか発表していません。 今回、返還を求められたケースを、オープンデータと情報公開請求を合わせて調べてみたところ、さまざまなケースが発覚しました。このうち、私立学校に渡されている補助金で返還を求められているケースが、続々と明らかにな

補助金を調べられるオープンデータ、こちらにまとめました

スローニュース 熊田安伸 プロジェクト「オープンデータウオッチ」。私たちが独自の調査報道を発信するだけでなく、多くのジャーナリストにも利用してもらいたいと思っています。そこで、今回取り上げている「補助金」についてのオープンデータをこちらにまとめました。拙著『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』にも書ききれなかったものです。(プレミアム会員限定)

東京都の補助金、1兆円が「どこにいくら渡されたか見えない」

スローニュースでは、プロジェクト「オープンデータウオッチ」を始めます。国や自治体がオープンにしているデータをもとに、税金の使われ方や事業が適正に行われているのかなどをチェックしていきますよ。まず最初に取り上げるのは、東京都の補助金です。 東京都の補助金は年間1兆8000億円の巨額東京都がいろんなところに渡している「補助金」って年間1兆8000億円(令和4年度予算ベース)にも上る巨額だとご存じでした?もちろん、私たちの税金が原資です。都民じゃないから関係ない?いやいや、これ国