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メディアの現在地

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存亡を賭けた事態に直面している伝統的メディアと、プラットフォーマーなどの新興メディア。それぞれが抱える様々な問題や、新たな取り組みについての報道をまとめています。(ジャニーズとメ…
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#毎日新聞

霊友会と関係深いNPOからの多額の広告費は記事の見返りだったのか~宗教とメディアの関係を問う

取材・執筆 フロントラインプレス 毎日新聞社が各支局などにニュースとして取材を指示していた「ナキワラ!」は、新興宗教「霊友会」の影響力が強い中学・高校生向けのイベントだ。実は、毎日新聞社は長年、ナキワラ!の主催者から広告費を受け取り、ニュース記事とは別に紙面でPR記事を制作してきた。 その金額は年間2000万円以上と見られ、毎日新聞社の関係者には「5000万円を下らない」という人もいる。他紙に比べて突出して多い毎日新聞のナキワラ!報道は、この広告費の見返りなのだろうか。

【スクープ】霊友会と関係深いイベントを一般ニュースとして報じるよう指示した毎日新聞の社内文書を入手、その内容と「タブー」とは

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教の「霊友会」と深い関係にある中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」は毎年、毎日新聞で大きな記事として扱われている。 広告部門が扱う1ページ全てを使った全面広告だけではない。ナキワラ!の開催日には取材記者を派遣して記事を書かせ、紙面に一般のニュースとして掲載してきた。 他の全国紙が全くといっていいほど報道しないなか、毎日新聞のナキワラ!記事はこれまでに340本にも達している。なぜ、こんなことが生じているのか。 フロントラインプ

【スクープ】「霊友会」を隠して若者イベントをお手盛りで報じる毎日新聞と「新興宗教マネー」の関係

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教「霊友会」が全面的にバップアップして毎年開催されている中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」について、毎日新聞が長年、霊友会の存在を隠して通常のニュースとして報道を継続していることがわかった。 毎日新聞社は、このイベントのPR記事の制作・掲載も手掛けて多額の広告掲載料を受け取っているが、これとは別に各都道府県版や全国版社会面にも通常のニュースとして多くの記事が掲載されている。 新興宗教団体が教団の名称を出さずにイベントを開催し

「朝日新聞は信じないけど、〇〇記者は信頼できる」は成立するか。「署名記事」1か月分を完全分析した“自由研究”

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 この記事書いたのだあれ? 新聞記者署名記事年鑑 朝日新聞 2023年9月暫定版 全データ公開ありそうでなかった、新聞の「署名記事」のリスト。それを力業で作ってしまったのが、文藝春秋社の田中裕士さんです。あくまで「夏休みの自由研究」としてやってみたとのこと。

調査報道プロジェクト「Deep-M」 毎日新聞の挑戦が始まりました

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、時間をかけて深く取材した良質のコンテンツをおすすめしています。 Deep-Mとはどんな取り組みか毎日新聞が「Deep-M」という調査報道のプロジェクトを始めたというので、友人の記者にどんな取り組みなのか、尋ねてみました。 それによると、編集局に横串を刺すプロジェクトで、編集長補佐という新ポストの責任者が各出稿部や支局から募ったメン