マガジンのカバー画像

メディアの現在地

83
存亡を賭けた事態に直面している伝統的メディアと、プラットフォーマーなどの新興メディア。それぞれが抱える様々な問題や、新たな取り組みについての報道をまとめています。(ジャニーズとメ…
運営しているクリエイター

#SCOOP

霊友会と関係深いNPOからの多額の広告費は記事の見返りだったのか~宗教とメディアの関係を問う

取材・執筆 フロントラインプレス 毎日新聞社が各支局などにニュースとして取材を指示していた「ナキワラ!」は、新興宗教「霊友会」の影響力が強い中学・高校生向けのイベントだ。実は、毎日新聞社は長年、ナキワラ!の主催者から広告費を受け取り、ニュース記事とは別に紙面でPR記事を制作してきた。 その金額は年間2000万円以上と見られ、毎日新聞社の関係者には「5000万円を下らない」という人もいる。他紙に比べて突出して多い毎日新聞のナキワラ!報道は、この広告費の見返りなのだろうか。

【スクープ】霊友会と関係深いイベントを一般ニュースとして報じるよう指示した毎日新聞の社内文書を入手、その内容と「タブー」とは

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教の「霊友会」と深い関係にある中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」は毎年、毎日新聞で大きな記事として扱われている。 広告部門が扱う1ページ全てを使った全面広告だけではない。ナキワラ!の開催日には取材記者を派遣して記事を書かせ、紙面に一般のニュースとして掲載してきた。 他の全国紙が全くといっていいほど報道しないなか、毎日新聞のナキワラ!記事はこれまでに340本にも達している。なぜ、こんなことが生じているのか。 フロントラインプ

【スクープ】「霊友会」を隠して若者イベントをお手盛りで報じる毎日新聞と「新興宗教マネー」の関係

取材・執筆 フロントラインプレス 新興宗教「霊友会」が全面的にバップアップして毎年開催されている中学・高校生向けのイベント「ナキワラ!」について、毎日新聞が長年、霊友会の存在を隠して通常のニュースとして報道を継続していることがわかった。 毎日新聞社は、このイベントのPR記事の制作・掲載も手掛けて多額の広告掲載料を受け取っているが、これとは別に各都道府県版や全国版社会面にも通常のニュースとして多くの記事が掲載されている。 新興宗教団体が教団の名称を出さずにイベントを開催し

男性の育休取得率が100%の社とゼロの社の違いは? 残業時間は? データから見るメディアの職場環境③

スローニュース 熊田安伸 オープンデータからメディア各社の「働き方」を徹底調査するシリーズの第3回。今回は、男性の育休取得率と、残業時間のデータを取り上げます。 調査の対象にしたのは、全国紙と地方紙、それに通信社と在京テレビ局の合わせて60社(うち17社はデータ非公表、11社もデータが古く、実際に比較できたのは32社)です。学生や求職者に企業の職場情報を公開するため、各企業から厚生労働省のサイトを通じて公表されているデータを分析しました。 残念なことに、今回は1社だけ「

若い人が辞める社、辞めない社は? 有給休暇の取得は? データから見るメディアの職場環境②

スローニュース 熊田安伸 オープンデータからメディア各社の「働き方」を徹底調査するシリーズの第2回。今回は、気になる若手の転職や、有給休暇の取得率を取り上げます。 調査の対象にしたのは、全国紙と地方紙、それに通信社と在京テレビ局の合わせて60社(うち17社はデータ非公表、11社もデータが古く、実際に比較できたのは32社)です。学生や求職者に企業の職場情報を公開するため、各企業から厚生労働省のサイトを通じて公表されているデータを分析しました。 メディアに入って10年後、辞

採用者の女性比率ナンバー1は西日本新聞、最下位は?データから見るメディアの職場環境①

スローニュース 熊田安伸 このところ、メディアをめぐる環境は厳しくなっていると言われていますよね。若い人が転職するケースも増え、オールドタイプの経営層は頭を抱えているとか。果たして、働きやすい環境はできているのでしょうか。プロジェクト「オープンデータウオッチ」。今回は取り上げるのは、メディア各社の「働き方」に関するデータです。 調査の対象にしたのは、全国紙と地方紙、それに通信社と在京テレビ局の合わせて60社(うち17社はデータ非公表、11社もデータが古く、実際に比較できた