マガジンのカバー画像

「人質司法」と冤罪事件

14
大川原化工機の冤罪事件をはじめ、「人質司法」と言われる捜査当局の長期勾留の問題などが相次いで明らかになっています。そうした捜査の果てに起きてしまう「冤罪事件」も。この問題をめぐる…
運営しているクリエイター

#SlowNews

マスコミが報じなかった和歌山毒物カレー事件の冤罪検証 〝毒婦 林眞須美〟の真相に迫る「マミー」で明かされる26 年目の衝撃【単独監督インタビュー】

夏祭りで提供された猛毒のヒ素入りカレーを食べた 67人がヒ素中毒となり、小学生を含む4人が死亡した 。1998年7月に起こった和歌山毒物カレー事件は当時、テレビのワイドショーや新聞、週刊誌が盛んに報じたことで、世間の注目を浴びた。 あれから26年。 最高裁判決で死刑が確定している林眞須美死刑囚は冤罪かもしれない。犯人でないなら、誰が彼女を殺すのか? そんな視点で事件の再検証に取り組んだ話題作が映画『マミー』だ。映画を通して何を訴えたかったのか、二村真弘監督に聞いた。

【大川原化工機冤罪事件】がん判明も保釈を7回も却下された男性の遺族、国の責任を認めなかった一審を不服として控訴

化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件を巡り、勾留中に判明した胃がんで亡くなった元顧問の遺族が、拘置所の対応が不適切だったとして国に損害賠償を求めた訴訟で、遺族側は4月4日、請求を退けた東京地裁の判決を不服として控訴した。 控訴した理由について、遺族側は「一般医療の水準を基準にすれば、拘置所の医師の対応が適切だったとはいえないため」としている。 スローニュース 宮崎稔樹 訴えていたのは大川原化工機の元顧問で、2021年2月に亡くなった相嶋静夫さん(当時72

「裁判所にこそ不当な身柄拘束を長引かせた最大の責任がある」大川原化工機冤罪事件をめぐるNHK解説委員の重要な指摘

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 『大川原化工機えん罪事件』 司法の責任はスローニュースでもお伝えしてきた、化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件。 勾留中に判明した胃がんで亡くなった元顧問・相嶋静夫さん(当時72歳)の遺族が、東京拘置所で適切な医療を受けられずがんの発見が

大川原化工機「冤罪」事件に「最悪の判決」…遺族が訴える「人質司法」が見殺しにした父親の無念

冤罪のまま、胃がんで「無念の死」を遂げた男性。だが「適切な治療をしていれば延命は可能だった」と訴える遺族の思いは届かなかった。“人質司法”の問題がクローズアップされたこの事件、男性の長男は「想像していた中で最悪の判決だ」と語った。 スローニュース 宮崎稔樹 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件を巡り、勾留中に判明した胃がんで亡くなった元顧問の遺族が、東京拘置所で適切な医療を受けられずがんの発見が遅れたなどとして国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(男

冤罪のまま病死した父の無念!苦痛を無視し保釈を7回も却下した司法は「無実の被告の死」さえ知らなかった…大川原化工機事件遺族『悲しみの新証言』

「もっと早く適切な治療ができていれば、こんなに早く亡くなることはなかった」 胃がんが見つかりながら保釈が認められず、約11カ月にも及ぶ身柄拘束の末に被告の立場のままで亡くなった男性。しかし男性にかけられた容疑は、現役の捜査員が「捏造ですね」と法廷で証言するほどの「冤罪」だった――。 男性の遺族は「亡くなったのは拘置所内で適切な医療行為を受けられなかったため」などとして国を提訴、21日に東京地裁で判決が言い渡される。 今回の取材で、男性が勾留一時停止後に「無念の死」をとげ

冤罪をめぐる調査報道、前の番組では届かなかった「経産省と検察庁はどう関わったのか」を明らかにした秀逸な続編

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 軍事転用が可能な精密機器を不正に輸出したとして横浜市にある大川原化工機の社長ら3人が逮捕され、約11か月も拘束された事件。公判直前になって、検察官が公訴取消をし、冤罪であることが明らかになりました。現役の警察官が法廷で「まあ、捏造ですね」証言をする異例の展開に。 なぜ、こんなひどい捜

警視庁公安部が「経済安全保障」の名のもとで『捏造』した冤罪事件の真相に肉迫するNスペの迫力

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら “冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~捜査にあたっていた現役の警察官が、証人として出廷した裁判で「まあ、捏造ですね」「捜査員の個人的な欲というか、動機がそうなったんではないか」と異例の証言をして話題になった大川原化工機事件。 軍事転用が可能な精密機器を不正に