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宮崎県警・証拠写真のSDカード改ざん疑惑

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殺人事件の証拠写真を収めたSDカードのデータを宮崎県警が改ざんした疑いが浮上した。絶対に改ざんできないはずの写真データが容易に修正できるとなれば、「事件捜査への信頼は失墜し、刑事…
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【スクープ】「撮れるはずのない写真がなぜ」 解析で浮上した宮崎県警『証拠のSDカード改ざん疑惑』これだけの不審点

取材・執筆:フロントラインプレス 宮崎市のJR佐土原駅前で起きた殺人事件。被告・弁護側は「被害者男性が突然、ナタで襲いかかってきた。被告は正当防衛」として無罪主張していた。警察は犯行現場でナタを発見し、指紋の鑑定も行っている。弁護側の主張通りであれば、ナタには被害者男性の指紋が残っており、被告に有利な証拠となるはずだった。 ナタの写真をプリントではなくデータで求める被告・弁護側に対し、検察・宮崎県警は「データは出せない」と拒否するが、再三にわたる要求の結果、2021年12

「正当防衛を裏付ける証拠」の写真データはなぜ消えたのか? 宮崎県警『SDカード改ざん疑惑』の核心部分

取材・執筆:フロントラインプレス 殺人事件の証拠写真データを宮崎県警が改ざんしていたとされる疑惑は、いったい、どんな中身だったのだろうか。被告・弁護側は、当時の宮崎北警察署らを証拠隠滅罪で東京地検に告訴する(※1)が、それを前に“改ざん疑惑”の全容をお届けする。 調査報道グループ「フロントラインプレス」は1年前の2022年秋からこの問題を取材してきた。被告の弁護人は「告訴後に記者会見する。それまでは話せない」としているが、独自の取材により疑惑のほぼ全容を把握している。また

【スクープ】宮崎の警察が改ざんした疑いが浮上した証拠のSDカード、全国の警察で使用も、専門家は「改ざんできる」と証言

取材・執筆 フロントラインプレス 絶対に動かぬ証拠であるはずのデジタル写真のデータが、警察の手で改ざんされていた疑いが浮上した。宮崎県で起きた殺人事件の公判前整理手続でのことだ。 被告・弁護側は近く、当時の宮崎県警宮崎北署長らを証拠隠滅罪で東京地検に告訴する方針だが、絶対に改ざんできないはずの写真データが容易に修正できるとなれば、「事件捜査への信頼は失墜し、刑事司法は大混乱に陥るだろう」と捜査実務に詳しい関係者は言う。 問題の背後に、いったい何があるのか。