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終わらない戦争

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この世界から戦争が消えることはないのか。過去の戦争の今も残る傷痕や、現在も進行中の戦争に関する記事をこちらにまとめています。
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#ジャーナリスト

もう一つの「この世界の片隅」ある女性が編んだ広島・原爆の現実

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 書き手:石戸 諭  戦争の記憶が生々しく残る戦後20年目(1965年)の夏、ある女性が中心になって一冊の本が世に送り出された。  作家・山代巴(2004年に死去)が編者となり、あの日からの広島を生きる人々の声を集めたルポルタージュ『この世界の片隅で』(岩波新書)だ。  有名とは言えない山代の本が、こうの史代さん『この世界の片隅に』を連想させるタイトルになっている。えっと

イラクで亡くなった小川功太郎さんについて

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 書き手:瀬尾傑 ちょうど17年前、2004年5月27日、ジャーナリストの小川功太郎さんが33歳の若さで取材中のイラクで殺害された。今回、その遺稿「ファルージャ突入記 憎悪と殺意と悲しみの街 」をSlowNewsに掲載をした。 なぜ、いまこの作品を読んでほしいのか。ちょっと長い話だけれど、つきあってもらえるとうれしい。 その日、功太郎さんは叔父であるベテラン戦場カメラマン