「動物の檻のような何もない隔離室での2年が、息子を死に至らしめたのではないか」両親が明石市の精神科病院を提訴
フリーライター 中部剛士
兵庫県明石市の精神科病院「明石土山病院」で約2年にわたり、わずか3畳ほどの「隔離室」での生活を強いられた初田竹重さん(当時50歳)。朝食のパンをのどに詰まらせて窒息死したが、病院は朝食の後片付けをしたのに気づかず、約2時間半後に死亡しているのを発見した。
竹重さんの死亡の責任を病院側に問い、両親が26日午後、神戸地方裁判所に訴えを起こした。代理人の弁護士とともに神戸市内で記者会見を開いた両親は、竹重さんへの思いを語り、精神科病院の患者隔離の在り方