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広島県警の不正経理事件

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広島県福山市内の警察署で2019年から2020年にかけ、組織の指示によるカラ出張が何度も繰り返され、実態のない“出張”に対する旅費や時間外手当などが公金から支出されていた疑いがあ…
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#広島県警の不正経理問題

【会員限定】公安警察の不正経理を告発した元警察官が実名ですべてを語る!26日19時からイベント開催

スローニュースで連載し、事件化した公安警察での不正経理。それを内部告発した元警察官・粟根康智さんが実名・顔出しですべてを語るイベントを開きます。2月26日(月)19時からリアル会場での開催です。 去年8月から12月まで、18回にわたって連載を展開した「広島県警の不正経理事件」。きっかけは、広島県内の警察署で勤務していた粟根康智さんの内部告発でした。 広島県警は警察官3人を詐欺と虚偽公文書作成・同行使の容疑で書類送検しましたが、粟根さんは「本当に適正に捜査されたのでしょうか

【コラム】広島県警の不正経理問題、なぜメディアの報道は「腰が引けている」のか

フロントラインプレス代表 高田昌幸 広島県警の不正経理問題に関しては、警察と日常的に接する地元メディア、広島に拠点を置く全国メディアの腰が引けた報道ぶりが目立っている。 県警監察官室の「ノーコメント」になぜメディアは疑問すら提示しないのか元巡査部長らは11月20日に1回目の記者会見を広島県政記者クラブ(加盟20社)で行い、ふだんは県警を担当する記者らが大勢集まった。ところが、肝心の県警側の対応に関し、地元のテレビや新聞は県警の言い分を伝えるだけ。各メディアとも「コメントす

「なぜ県警は理由も示さず、乱暴な拒否をするのか」広島県警の不正経理問題で元警察官と弁護士が審査会で意見

取材・執筆 フロントラインプレス なぜカラ出張を命令されたのか、なぜ警察組織では自浄作用が働かないのか。そして、不当に得た公金を返したいのに手続きも教えてくれないは、どうしてなのか。 広島県警・公安部門のカラ出張を在職中に公益通報(内部告発)した元巡査部長の男性が先月30日、情報公開に伴う審査会でそんな内容を意見陳述した。男性が行政機関の公的な場で発言したのは初めてだった。 カラ出張問題がスローニュースの報道で明らかになってから約4カ月。福山市内の警察署の警備課を舞台と