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おすすめノンフィクション

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毎月掲載「気になる来月のノンフィクション」をはじめ、本を紹介した記事をこちらにまとめています。
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#読書

『親ガチャ』をどうやって乗り越えるのか?遺伝子がいかに社会的不平等を生み出すかを学ぶ

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』「今日の必読」は今年最後ということで、この1年出会ったノンフィクションの中からおすすめの一冊を紹介します。 『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』(キャスリン・ペイジ・ハーデン著、青木薫訳、新潮社刊)が、その

分断する社会に、ノンフィクションは「人のやさしさ」に気づかせてくれた 壇蜜流 “事情マニア型” のスローニュース活用術

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 29歳でグラビアデビュー後、圧倒的な存在感で、ドラマやバラエティで活躍されてきた壇蜜さん。エッセイや小説も発表を続ける多彩な才能はどのように培われているのでしょうか。 2019年には漫画家の清野とおるさんと結婚。「互いに自立と自活をしながら、精神面でつながっている」という壇蜜さんたちは、ひとつのニュースの裏側にまで思いを巡らす事情マニアを実践されているとのこと。そこから得ら

土屋敏男さんと柳澤大輔さんが語りつくした!電波少年的ドキュメンタリーとノンフィクションの近未来

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。  日テレの名物プロデューサーとして一世を風靡し、新たな挑戦を続けている土屋敏男さん、話題になる企画・運営やバズるWEB制作を手がける「面白法人カヤック」を経営する柳澤大輔さん。二人はノンフィクションやドキュメンタリーが大好きとのこと。今回、お二人にSlowNewsを使っていただいたうえで、対談をしていただきました。 ノンフィクションを友達とシェアする価値司会 今回、我々スロ

NewsPicks副編集長・須田桃子が選ぶ「この科学ノンフィクションが面白い!」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 現在、NewsPicks副編集長として活躍する科学ジャーナリストの須田桃子さん。新聞記者時代には世を騒然とさせた科学スキャンダルを徹底取材した『捏造の科学者 STAP細胞事件』で、第46回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、最先端科学から科学技術政策のあり方まで、サイエンス分野を幅広く取材し続ける記者の一人です。そんな須田さんがスローニュースで読んだ、イチオシの科学ノンフィクシ

夢眠ねむが語る「食べるノンフィクションが面白い!」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 アイドルグループ「でんぱ組.inc」メンバーとして活動した夢眠ねむさん。芸能界引退後の現在は予約制の書店「夢眠書店」、そして出版社「夢眠舎」の経営者として、自分が好きな「本」や「雑誌」に囲まれながら活躍の幅を広げています。ファンタジーやライトノベルが好きな夢眠さんがSlowNewsで気になったノンフィクションとは。 (聞き手=ライター・姫乃たま) ――今日は夢眠書店にお邪魔

TBSニュースエディター・久保田智子さんが選ぶ「この複雑な社会を通訳してくれている」SlowNews9作品

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 2000年にTBSに入社し、アナウンサーとして活躍した久保田智子さん。2016年に退職後、アメリカのコロンビア大学大学院でオーラルヒストリーを専攻し、 “人の話を聞く”取材の原点をあらためて学びました。 現在は報道記者としてTBSに復職。孫世代が祖父母に戦争体験を聞きSNSで発信する「#きおくをつなごう」プロジェクトを立ち上げるなど、取材と表現の方法を考え続けています。

監督・松居大悟が語る 「ここまでやる!」人物ルポ「現代の肖像」と「バイプレイヤーズ」の共通点

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 話題作『バイプレイヤーズ』シリーズや、今年の東京国際映画祭観客賞を受賞した『ちょっと思い出しただけ』(来年2月公開)を手掛ける映画監督の松居大悟さん。実はSlowNewsでも読める週刊誌『AERA』の人物ルポ「現代の肖像」の大ファン。2019年にはご自身も「肖像」として登場しています。SlowNewsでも読める「現代の肖像」、その魅力を語っていただきました。 松居 今日、

棋士・中村太地が語る「AI将棋の時代だからこそ読みたい『聖の青春』の魅力」

藤井聡太四冠が誕生し「藤井フィーバー」の止まらない将棋界。そして将棋ノンフィクション『聖の青春』(大崎善生・著)もSlowNewsで多くの読者を持つ大人気作品です。羽生善治と死闘を繰り広げた天才・村山聖の生涯を描いたこの作品を、中学時代以来、久しぶりにSlowNewsで読み返したという中村太地七段。その色褪せない魅力を語っていただきました。 ――9月に藤井聡太さんが叡王を獲得して「史上最年少三冠」に輝いた翌日、大崎善生さんの『聖の青春』をSlowNewsでおすすめしたところ

けんすうさんが語る「時間軸や視点を変えれば世界の見え方が全く異なることをSlowNewsは教えてくれる」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。  黎明期からネットビジネスを手掛けてきた「けんすう」こと実業家の古川健介さんは、その独自の鋭い視点にファンも多い。クリエイターをさまざまな形で支える「アル」の代表取締役をつとめるけんすうさんが、[SlowNews](https://slownews.com/register)に注目しているという。その理由や期待をうかがった。 (聞き手:スローニュース代表 瀬尾傑) 「Slo

桐野夏生が語る「フィクションとノンフィクションのあいだ」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 国内外のファンが支持する人気作家の桐野夏生さん。『柔らかな頬』で直木賞を、その後も数々の文学賞を受賞し、今年、日本ペンクラブ会長にも就任されました。就任の記者会見では、「ジェンダーが欠かせない視点であるという認識が広がっている」ことや、「そのことに対する反動や差別はあると思うので、それとは闘っていきたい」と語っています。 社会への鋭い眼差しを持つ桐野さんに、フィクションとノ

ノンフィクション愛好家urbanseaが選ぶ「クセが強い人物ノンフィクション10作品」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。  作家、ジャーナリストからもそのツイートが注目されているノンフィクション愛好家のurbansea(アーバンシー)さん。週刊誌の知られざる名作記事、珍品記事、あるいはノンフィクションの古典新作をひたすらに読み続けては発信するurbanseaさんが、SlowNews収録作品から異色で一筋縄ではいかない人物を描く作品を10作品、おすすめしてくださいました。 “異色の紀行もの“「逃

事件ノンフィクションは面白い! 「逃げるが勝ち」高橋ユキが選ぶ10作品

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。  SlowNewsで大きな反響を呼んだオリジナル記事『逃げるが勝ち 逃走犯たちの告白』の筆者、高橋ユキさん。裁判傍聴や事件取材を続けてきた高橋さんがSlowNewsで読める事件記事やノンフィクションで気になった作品は何なのか。「事件」を読む魅力とともに、おすすめの10作品を挙げてもらいました。 ——高橋さんには執筆者としてのみならず、SlowNewsのヘビーユーザーとしても

本を愛する俳優、中江有里さんに聞く「ノンフィクションの重みを知ってほしい」

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。  俳優で歌手の中江有里さんは、自身でも数々の小説やエッセイを執筆する作家でもあります。読書家としても知られ、テレビやラジオでブックレビューコーナーを担当する一面も。読書への尽きない愛、本との付き合い方、そしてノンフィクション、調査報道に期待することなどをお聞きしました。 (聞き手:SlowNews 熊田安伸) ネットで注文して、わざわざ書店に行く理由熊田 中江さんは、NHK