マガジンのカバー画像

おすすめノンフィクション

35
毎月掲載「気になる来月のノンフィクション」をはじめ、本を紹介した記事をこちらにまとめています。
運営しているクリエイター

#原爆

原爆を落とした後、アメリカ軍が隠したかったものとは何か 膨大な資料からその実態を読み解く

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、長い時間をかけて国内外の資料を調べ、証言者に当たった調査報道などをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 原爆初動調査 隠された真実広島・長崎に投下された原爆。未だに解明されていない謎がいくつもあります。 「残留放射線は、どう影響したのか」 「低線量被ばくの人体への影響は」 「被爆2世への影響はあったのか」 「行方不明となっている、原爆投下2日

もう一つの「この世界の片隅」ある女性が編んだ広島・原爆の現実

※旧SlowNewsのサービス終了前の記事です。文中のリンクは現在は使えませんのでご了承ください。 書き手:石戸 諭  戦争の記憶が生々しく残る戦後20年目(1965年)の夏、ある女性が中心になって一冊の本が世に送り出された。  作家・山代巴(2004年に死去)が編者となり、あの日からの広島を生きる人々の声を集めたルポルタージュ『この世界の片隅で』(岩波新書)だ。  有名とは言えない山代の本が、こうの史代さん『この世界の片隅に』を連想させるタイトルになっている。えっと