大災害は突然にやってきます。その時、何を取材するべきでしょうか。記者たちに的確な指示が出せるでしょうか。ありそうで存在していなかった「災害時の取材マニュアル」ジャーナリストのプレ…
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#新潟県中越地震
なぜ被災地ではパチンコ店に行列ができるのか。そして「被災地に来てもらっては困る」人たちの正体とは『災害前線報道ハンドブック』第4章 復興フェイズ⑦
スローニュース 熊田安伸 復興フェイズの最終回です。復興が進んで行くにつれ、被災地では支援とは逆行するような、思わぬ現象が表面化することがあります。今回はいくつかの具体例を挙げていきます。 被災者がどこに行ったか分からなくなる!?最初に異変に気づいたのは、震災の取材応援でNHK名古屋放送局から派遣された記者でした。 東日本大震災の発生から1年半後の宮城県気仙沼市。市民に送ったはずの「がん検診」の申込書が、なぜか「転居先不明」として次々と気仙沼市役所に送り返されていたので
「山古志にたどり着くんだ!」泥まみれになり、恐怖に耐えながら記者はなぜ山道を登ったのか…19年前に見たあの日の惨状、そして最初に伝えた言葉とは
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。 きょうのおすすめはこちら。 [新潟県中越地震19年・山古志再訪ルポ]<上>足を震わせ命がけで歩いた「あの道」 余震、土砂崩れ…激震に孤立したムラ、よみがえる惨状の記憶突然の、経験したことがない激しい揺れ。最も揺れが大きかった場所から80キロ以上離れた新潟市のオフィスにいるのに、まるで