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警察内部での「口封じの証拠」を入手!その内容から証拠隠滅の動きを明らかにする

広島県福山市内の警察署を舞台とした不正経理問題は、不正を最初に察知したはずの広島県警監察官室の対応に大きな疑惑が残ったままだ。

一連の不正に関しては、元巡査部長の男性(40代)が在職中に公益通報しているが、実はその1年ほど前にこれと同じ不正を告発する投書が県警の監察官室に届いている。(スローニュースでは8月2日に既報)

しかし、あろうことか監察官はその投書内容をカラ出張の中心人物だった警部(53)=詐欺容疑などで書類送検済み=に伝え、警部はその情報をもとに部下らの口封じに動いた。証拠隠滅とも言えるこれらの行為は、今も全く明らかにされていない。

今回、フロントラインプレスが入手した「口封じの証拠」の中身を明らかにする。


フロントラインプレスが入手した証拠の中身

元巡査部長が監察官室に公益通報したのは2022年3月だが、福山市内の警察署でカラ出張が行われているとの投書はそれよりも約1年も前の2021年2月ごろ、監察官室に届いた。匿名だったが、警察署内の事情に詳しい者が書いたとみられる。当時はカラ出張が繰り返されていたさなかであり、この段階で監察官室が適正に対応していれば、問題はここまで拡大しなかったはずだ。

ところが、監察官室はカラ出張の中心人物だった警部(当時は警備課長)にその投書を見せたとされる。警部はカラ出張をさせた部下らに対し、「もしバレたら幹部の自分は組織に守ってもらえるが、おまえらは処分される」「家族が大事じゃろ?」などとして、絶対に口外しないよう口封じしていたという。

フロントラインプレスは口封じの状況が詳細に分かる証拠を入手している。

それによると……

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