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選挙で候補がもらったカネ、使ったカネが一発で検索できる初のサイトをローンチします!ぜひご利用ください

報道関係のみなさま、研究者のみなさま、「政治とカネ」を調べるための、待望のサイトが誕生いたします。名付けて「選挙運動費用データベース」、10月8日から公開いたします。

ネット公開が圧倒的に遅れている選挙運動費用

「政治とカネ」といえば、自民党の派閥パーティ券の裏金化問題でも知られる「政治資金収支報告書」の読み込みが取材の中心でしたが、「選挙運動費用収支報告書」を読み込んだ報道はあまり見かけません。それは、選挙運動費用収支報告書のインターネット上での公開が遅れていることにも、一因があります。

「選挙運動費用収支報告書」は、選挙の際に受け取った寄付や使い道を記したもので、選挙管理委員会に提出することが公職選挙法で定められています。

しかし、多くがネットで公表されている「政治資金収支報告書」と違い、その詳しい内容を見るためには、都道府県の選管に赴いて閲覧するか、情報公開請求をして郵送で受け取る必要がありました。ネットで公表されているケースもありますが、その内容は要旨だけです。しかも提出から3年を過ぎると、閲覧もできなくなります。

そこで、日本大学の安野修右研究室とフロントラインプレス、それにスローニュースの三者が共同して、全国から集めた収支報告書をネットで閲覧できる「選挙運動費用データベース」を提供することにしました。

スローニュースでは、今回公開する「選挙運動費用データベース」を、ジャーナリストや研究者の方々が、選挙報道や調査報道、あるいは研究活動に活用することで、政治とカネの問題を透明化することに貢献したいと考えています。

直近の衆院選と都議選の資料を全国から集約

今回、対象としたのは、直近の2021年に行われた衆議院選挙と、東京都議会議員選挙。提出されれた候補の収支報告書を全て入手し、閲覧、検索できるようにしました。

利用したのは、GoogleのPinpointというツール。従来のOCRではなかなか判読してくれなかった手書きの文字も、かなりの制度で拾い上げてくれます。

現時点では、当サイトのご利用対象は、報道機関に従事する方やジャーナリスト、研究者のみとなります。10月8日のサイトローンチ後、当サイトをお使いいただくためには、スローニュースが運営する有料会員制コミュニティ「SlowNewsメンバーシップ」の「プレミアムプラン」(月額1,000円)へのご加入と、利用規約へのご承認が必要となります。

詳しいメンバーシップの加入方法は、以下のウェブページを参照ください。この機会に、ぜひ当サイトをご利用ください。

※メンバーシップ加入は以下から

※プレミアムプランにご加入の上、以下から利用をお申込みください

また、ご利用対象者の方向けに、今回のプロジェクトの趣旨の説明と、当サイトの使い方や活用方法をご紹介する記者会見を開催します。開催概要は以下の通りです。当サイトの使用感を体験いただき、活用を検討いただく機会になればと思います。日本記者クラブの加盟社以外のフリージャーナリストの方、研究者の方も誰でも参加できます。ぜひ会場に足をお運びください。

・日時: 10月10日(木) 13:00から
・場所: 日本記者クラブ 会見室
     東京都千代田区内幸町2-2−1 プレスセンタービル9階
・登壇者:安野修右(日本大学法学部専任講師)
     高田昌幸(東京都市大学教授、フロントラインプレス代表)
     熊田安伸(SlowNews シニアコンテンツプロデューサー)

本件に関する報道関係者からのお問合せ先
スローニュース 瀬尾・熊田
Email address pr@slownews.com

よろしくお願い申し上げます。