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「熱燗は何度が正しいのか?」発酵学をきわめた科学者が分析した日本酒の美味しい飲み方

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

日本酒は『温める』と化ける。大学教授が美味しく飲める温度を科学的に解説

オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が自社で保有、運営するメディアのことです。商品情報や企業PRなどの情報発信を目的にしていますが、中には一般のメディアと遜色のない質の高い情報を発信したり、話題になったりするメディアもあります。

そのひとつが、ホームセンターを展開する大手小売企業カインズが運営する「となりのカインズさん」です。

今回とりあげた「日本酒は『温める』と化ける。大学教授が美味しく飲める温度を科学的に解説」という記事も、カインズで販売する日本酒のPRコンテンツなのですが、「熱燗がなぜ美味しいか」という身近な疑問を数岡孝幸・東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科教授にインタビューして科学的に解説してもらう、興味深い内容です。

数岡教授は、日本酒造りに欠かせない「酵母」を専門とする日本酒の研究者なんですね。科学的視点以外にも日本酒に詳しく、「熱燗(あつかん)」が50度の日本酒を指すというのは初めて知りました。のですね。

「お酒をお燗するのは何度が最適なのか」、「高級な日本酒は温めると味が落ちるのは本当か」といった疑問に科学的見地から答えています。お酒を温めるのに、実験で使うビーカーが適しているそうです。

オウンドメディアの中にはトヨタが運営する「トヨタイムズ」のように、自らジャーナリズムを名乗りながら情報に客観性を欠くという批判を浴びるケースもあります。

一方で、取材にコストをかけられず「こたつ記事」に走る新聞社もある中で、オウンドメディアが企業の潤沢な資金を使って多様なコンテンツを生み出す場所になっているケースがあることも見逃せません(瀬)