シャネルが是枝監督とともに10年、20年後を支える映画監督の育成プログラムをスタート
ファッションブランドのシャネルが未来の映画作りを支援する。
シャネルは、次世代の映画監督の創作活動をサポートするプログラム「CHANEL & CINEMA - TOKYO LIGHTS」をスタート、その第一弾として11月27日、28日に早稲田大学大隈記念講堂でマスタークラスを開催します。
同プログラムのパートナーになっているのは、映画監督も是枝裕和さん。2018年のカンヌ国際映画祭での『万引き家族』の最高賞パルムドール受賞をはじめ、国内外の数々のアワードで最高賞を獲得し日本映画界を牽引する存在です。
今回のマスタープログラムは、是枝監督をはじめ、映画『フィクサー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントンさん、『すばらしき世界』でシカゴ国際映画祭外国語映画部門観客賞を獲得した西川美和監督、さらには役所広司さん、安藤サクラさんなどが講師として参加をします。
クリエイターをささえるためにファッションブランドがサポートするチャレンジ。シャネルは短期のプロジェクトではなく、長期にわたってコミットをすると宣言しており、是枝監督も「10年後、20年後の映画業界を見据えた、若手の才能の育成に協力していただけるパートナーを探していた」と、意気込んでいます。
映画産業の育成といえば、10月10日、経団連はコンテンツ産業は日本の経済を成長させるとして、政府に「コンテンツ省」の設置や政府予算2000億円の獲得を提言しました。
その要求の是非はさておき、コンテンツ産業を本気で育てたいのであれば、このシャネルのプロジェクトのようにクリエイター育成に長期的視点からのコミットメントを、日本企業にもしてほしいと思います。(瀬)
タイトル写真はシャネルのホームページより