沈黙を続ける米軍にひたすら粘り強く立ち向かう…「特権を問う」継続は力となるか
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、粘り強く取材したコンテンツをおすすめしています。
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超高層ビルが15棟に 米軍ヘリポートの環境変化、港区は撤去要請
超高層ビルの脇を低空で飛行するヘリコプター。日本ならば許されない高度ですが、当たり前のように飛んでいく機体が。アメリカ陸軍の「ブラックホーク」です。
毎日新聞の特集「特権を問う」では、東京・六本木にある在日米軍ヘリポートの半径約1キロ圏内に9棟の超高層ビルがあり、建設中や計画が決定した6棟と合わせて15棟が取り囲むように建つ状況を、動画でわかりやすく表現しています。
このシリーズ、スタートは2020年。米軍ヘリの低空飛行を問題にしたのは、2021年2月から。その危険性を訴える記事を重ねてきましたが、毎度毎度、米軍からの回答はなし。
それでも継続は力と信じて取材を続ける、大場弘行記者たちの記事がどうなっていくのか。そしてどんどん洗練されていく新聞社の動画作りにも注目していきたいと思います。(熊)
(毎日新聞 2023/8/24)