「野球は趣味」と言い切り、今年はドイツで11勝をあげた『松坂世代』久保康友の「あっぱれな生き方」
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、社会の制度の矛盾を突いたコンテンツをおすすめしています。
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「野球の優先順位は低いけど…」元阪神の久保康友43歳、来季も海外で現役続行の意向 「行ったことのない国でプレーしたい」今季はドイツで11勝
プロ野球もレギュラーシーズンが終わり、各チームで来季に向けた動きも始まりました。中でも、選手たちへの戦力外通告のニュースは寂しく、胸が痛くもなります。
そんな中、2017年のプロ野球引退後も海外でプレーをつづける久保康友さんにインタビューした「まいどなニュース」の記事が、前人未到ともいえる野球選手のセカンドライフを紹介しています。
千葉ロッテマリーンズ、阪神タイガース、横浜DeNAベイスターズの3球団でローテションピッチャーをつとめ、通算97勝を挙げた久保さん。いわゆる「松阪世代」で最期まで活躍した名投手です。
実は久保さんは日本のプロ野球を引退した後、アメリカの独立リーグやメキシコリーグに参加。コロナコロナ禍の約3年間は無職、無収入でしたが、いまはドイツにわたりブンデスリーグで現役を続けているのです。
世界中をまわり、ときには日本のプロ野球とは比較にならないような環境でプレーする。そのモチベーションはどこから来るのでしょうか。プロ野球への執着ではなく、「若い頃から夢だった世界遺産を見て歩きたい」のが理由だとあっけらかんと言い切ります。
日本人初のメジャーリーグ、ホームラン王という快挙を達成した大谷翔平選手の偉業も素晴らしいですが、「野球は趣味」と言い切る久保さんの人生もまた、「こんな生き方もいいな」と思わせてくれる「あっぱれ」な壮挙です。(瀬)
(まいどなニュース2023/10/4)