災害前線報道ハンドブック【第1章】発災フェイズ①マッピングで“空白地帯”を割り出せ
スローニュース 熊田安伸
まずは「発災フェイズ」の取材について有効な手法をまとめます。大災害が発生した直後に何をするべきなのか。「いま起きているのがどんな災害なのか」は、誰も教えてくれません。それをつかむ方法です。
災害の規模が大きいほど、実は「どこで被害が出ているか」が分からない
地震の最大震度は「7」です。日本の観測史上、震度7を記録したのはたったの5回。実はそのいずれでも共通していたのが、「どこで大きな被害が発生しているか、当初はわからなかった」ということなのです。当局もメディアも、みんな気づかなかったり、間違えたりしていました。