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メディアを劇的に変えたのは「スマートな簡潔さ」Axiosはなぜ成功することができたのか

横溢するニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、実験的な発信を試みたコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

MEDIA DAY TOKYO 2023 SESSION2 INTERVIEW

「次世代のニュースメディア」とも呼ばれている「Axios」をご存じでしょうか。その特徴はごく短い文章で記事を構成し、「なぜこのニュースが重要なのか」「行間を読むと」など、ポイントを箇条書きで説明するシンプルなスタイルです。

従来の記事とは逆をいくような全く新しい表現が評価され、2016年のスタート以来、成長を続けています。単に情報を伝えるだけでなく、深く取材したスクープも、そのスタイルで発信しているのです。

いったい、どんな考え方でそんなメディアを作り、運営しているのか。先日、日本で開かれたメディア関係者向けのイベントで、元編集長のNicholas Johnston氏がインタビューに答えました。こちらの記事ではイベントでも伝え切れなかった、その全文を読むことができます。

秘訣は、「スマート・ブレビティ(スマートな簡潔さ)」。複雑で深いニュースを、どのようにしたらそのスタイルで表現できるのか。

「何が新しいのか、なぜそれが重要なのかを書く。なぜ重要なのかという質問に答えられないとしたら、書こうとしていることを説明できるほどスマートではないということ。もしくは題材がつまらないか。なら、書かなければいい」

徹底的に読者を理解し、そのためにどういう形で情報を加工するのが最適なのか。改めて自分自身も従来の表現の枠にとらわれているのではないかと考えさせられるインタビューでした。多くのメディア企業幹部に読んでもらいたいですね。(熊)

(MEDIA DAY TOKYO 2023)

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