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災害前線報道ハンドブック【第3章】検証フェイズ①防災計画を検証~震度7の町が大混乱に陥った理由とは

スローニュース 熊田安伸

今回から第3章です。災害時には「いま、目の前で危機に瀕している命を守る取材」が最優先ですが、落ち着いて来たら、「次の災害で命を守るための取材」が必要になってきます。発生した災害から、反省すべき防災や避難の課題が見えてくるはずです。ここからは、より一層、調査報道のテクニックが重要になってきます。


震度7の町に地震への備えがなかった!

2004年の新潟県中越地震で、最大の震度7を観測した川口町(当時。現在は長岡市に合併)。町全体が孤立して大混乱に陥りましたが、それには理由がありました。実は、地震への備えが事実上、無いに等しかったからです。

どういうことかというと…

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