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旭川女子高生殺人「容疑者と捜査担当刑事の不倫」をスクープした週刊文春と沈黙する新聞
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。
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《衝撃不倫》「誰とでもすぐ…」“旭川17歳女子高生殺人”内田梨瑚容疑者(21)と“事件担当刑事”が不倫関係にあった「署長は取材に対し否定せず、北海道警本部は…」
北海道留萌市の女子高生を、旭川市内の神居大橋から10メートル下の石狩川に突き落とし溺死させたとして、未成年を含む二人が逮捕された事件で想像もしなかった波紋が広がっています。
殺人の疑いで再逮捕された内田梨瑚容疑者(21)と同事件を担当していた北海道警旭川中央署の警部補が不倫関係にあったことを週刊文春7月11日号が報じたのです。
文春オンラインの記事はこちらです。
週刊文春の報道によると、内田容疑者の証言やSNSにより警部補との関係が発覚、北海道警の監察も調査をしているということです。また警部補も捜査を外され、人事異動をしていると、週刊文春は報じています。
この問題が単なる不倫スキャンダルと異なっています。この二人の関係が捜査に影響を与えた可能性があるからです。
今回の事件だけではなく、内田容疑者は薬物取引などもふくめて道内の反社組織と関係があることなどが報じられています。こうした組織に、この警部補を通じて捜査情報が漏れていなかったのか、という疑惑があるのです。
旭川署はこの不倫問題について、文春の取材に否定をしないものの、沈黙したままです。北海道警も同様です。しかし、徹底的に調べて、明らかにしてほしいです。
一方で、気になるのは、警察の信頼にかかわる重大な問題にもかかわらず、週刊文春の記事が出たあとも、地元紙の北海道新聞をふくめた新聞では後追い報道が見られないことです。
気をはいているのは、鹿児島県警が強制捜査をしたことが問題になっている独立系メディア『ハンター』です。は今回も二人の関係をうらづける写真などを公開しています。
事件で東京からかけつけた週刊文春の記者や小さなメディアに負けないよう、地元に警察をふくめた取材ネットワークをもつ地元紙や全国紙には、捜査当局の腐敗の真相に迫ることを期待したいです(瀬)