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いよいよ投票日を迎えた台湾大統領選挙がよくわかる日経新聞の「ビジュアル記事」

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

注目点や仕組みをビジュアル解説

三つどもえ総統選 台湾の針路問う

1月13日、台湾の総統選挙が投票日をいよいよ迎えました。候補者が3つどもえの選挙戦を繰り広げ、投票箱のフタが閉まるまで結果の行方がわからないともいわれています。

誰が新しい台湾のリーダーになるのか。習近平政権が統一圧力を強め、台湾海峡を巡る情勢が緊迫する中での総統選挙は、その結果が東アジア、そして日本の安全保障にも直結するため、これまで以上に日本のメディアも注目しています。

その中でも、わかりやすかったのが、日本経済新聞のビジュアル解説コンテンツです。

三候補の紹介や、これまでの総統選挙の歴史にとどまらず、選挙制度や議会との関係、地域問題なと多様な視点からとりあげています。

ビジュアルが見やすいだけではなく、中国当局が中国大陸で事業を営む台湾人に国民党系候補への投票を呼びかけ、毎回20万人が投票のために台湾に戻っている可能性があることなど、突っ込んだ分析も興味をひきます。

日経新聞は、台湾総統選挙についてはもうひとつ、政治、外交、安全保障の観点から中国と台湾の関係を解説する「中国と台湾、変わるパワーバランス」という、やはりデータビジュアライゼーション記事も公開しています。

台湾から中国への直接投資や、逆に中国から台湾への訪問者が激減していることが、グラフでよくわかります。

今年のアメリカ大統領選挙に匹敵するほど東アジアの安全保障に大きな影響を与える可能性があるにもかかわらず、日本国民の関心は高いとはいえない台湾大統領選挙に、こうした形で関心を高めようとする日経新聞の取り組み。とてもいいですね(瀬)