怒鳴る!脅す!冤罪事件を生み出した大阪地検特捜部の悪質な取り調べ動画が公開
関西テレビがスクープしたその映像には、大阪地検特捜部による冤罪事件を生み出した怒鳴ったり、脅したりという強引な取り調べの様子が記録されていました。
業務上横領で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、その後、無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の山岸忍元社長が国に損害賠償を求めた訴訟で、12月20日、法廷で取り調べの録画映像が再生されました。その内容を、関西テレビがスクープ。検事が大声で怒鳴る様子が放映されました。
この取り調べが恐ろしいのは、恫喝がただ大声で怒鳴るだけではないことです。検察のストーリーにあわせて証言するように誘導をしていくことです。
社長の事件への関与を否定する元部下に対し、
「あなたの顔写真なんてテレビとかで流れてるんだよ!どんな気持ちで奥さんが毎日過ごしていると思う?」
「あなたにとって何が一番大事なんですか?」
「それでもあなた家族よりも、今回一緒にやった事件の仲間や自分の方が大事なんですか」
と家族を守るためには、どういう証言をすべきかを怒鳴り上げながら示唆します。
さらに、社長に責任を追わせる検察のストーリーにそぐわないままだと、自身に巨額の賠償が発生するなどと脅して、証言を捻じ曲げさせようとする場面も生々しく、これでは公正な証言ができないことは明白です。
自分が、この立場に置かれれば、検事のストーリーに沿った証言をすれば、楽になるのではないか、家族を守れるんではないか、あるいは執行猶予など量刑にも影響するのではないか、などと考えてしまうのではないでしょうか。
KTVの番組は、特捜部の構造や体質にまで踏み込んで、これが単なる一検察官の暴走ではないことを指摘。「トカゲの尻尾切りで終わるな」と番組を締めくくります。重要な指摘です。
てきすとはこちらから見られますが、ぜひ動画を御覧ください。(瀬)