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災害前線報道ハンドブック【第1章】発災フェイズ②SNSの分析もいまや必須

スローニュース 熊田安伸

大災害が発生した直後に何をするべきなのか。「発災フェイズ」の取材の続きです。実は誰にも分らない「いま何が起きているのが」。それを割り出すために有効な手法、SNSでの分析について説明します。


SNSの分析は「コタツ取材」ではない

今や、マッピングと並んで重要なのが、SNSの分析です。消防や行政にも届いていない被災者の声に耳を傾けることは、現場の実情を知るために今や不可欠です。よく「マスコミはネットで情報とるのではなく、自分で現場に行けよ」なんてネットの投稿も目にしますが、気にする必要はありません。

もちろん、現場取材も最重要ですが、初期の情報収集、たどり着けない場所での出来事、誰もが予想していない被害などは、SNSを分析して初めて見つかるケースも多いですし、そもそも記者というものは「ありとあらゆる手段を使って情報をかき集める」のが仕事です。今の時代にSNSの分析をしないのは、むしろ業務怠慢といってもいいほどです。

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