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ワグネルとは?民間軍事会社という"法的にありえない存在"を掘り下げた記事まとめ

世界中で飛び交うニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうは、焦眉の急の事態となっている「ワグネル」について、解説記事から知られざる実態を深く掘り下げた調査報道まで、まとめてみました。

そもそも「ワグネル」とは何なのか

シンプルにわかりやすい解説記事はこちら。NHKが元メンバーへのインタビューをもとにまとめています。「ロシアの国内法ではあってはならない。法律の外にある、違法な軍事組織です。しかしそれは、堂々と存在し、堂々と宣伝までしています」

朝日新聞も「私兵」として駆り出された元受刑者に、ウクライナの捕虜収容所でインタビュー。

組織の実態に迫る調査報道

一方、組織の実態や事業のこと、アフリカなどでの活動などについて深く取材し、調査報道の域に達しているのが、フィナンシャル・タイムズのこちらの報道。下のリンクは有料記事のように見えますが、全文を読むことができます。(シリーズの次の回から有料です)

その有料記事の一つ。ワグネルが系列企業を通じ、中国からヘルメット2万個を調達したとする報道です。輸出した浙江省の商社は「ゲーム用」と主張。系列企業は、アフリカで活動するワグネルの戦闘員に制裁を回避して物資供給するのにも関与していたといいます。

映像ではこちら。ワグネルの活動の実態に迫った2022年のフランスの調査報道ドキュメンタリー。アレクサンドラ・ジュセット監督。ドキュメンタリーの映画祭などに出品されていました。

創設者プリゴジン氏に言及した初期の調査報道

ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏に着目し、その組織の実態を暴露した初期の報道はやはり調査集団・べリングキャットによるものでした。この記事はウクライナ侵攻の1年半前、2020年に発信されています。

調査報道への訴訟攻撃も仕掛けている

そのべリングキャットの創設者エリオット・ヒギンズ氏をターゲットにした訴訟攻撃を、ロシアが支援していたのではないか。背景をopenDemocracyが報道しています。

「北朝鮮から軍需物資」報道を米政府が追認

東京新聞が報じた「北朝鮮が鉄道でロシアに軍需物資を輸送」という報道、北朝鮮は「謀略報道」としていましたが、米政府は北朝鮮がワグネルに武器を売却した際に撮影したとする衛星写真を公表。実際に輸送はあったと追認する形になりました。

スーダンでの残虐行為にも関係か

内戦続くスーダン。残虐行為を行った民兵組織を、ワグネルが支援をしていたとするCNNの報道です。

ロシア側は実際に何人死亡しているのか

今回の事態の背景には、ワグネル代表のプリゴジン氏とロシア国防省との確執があります。では、ウクライナでロシア兵などが実際に何人死亡しているのか。不確かな情報も飛び交うなかでBBCがオープンソースなどから個人を特定してカウントしている記事。ワグネル関連の死者も特定してカウントしています。


いま、全世界の目が集まっているワグネルとロシアの動き。日本からでは見えにくいですが、注目していきたいと思います。(熊)


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