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能登半島地震被災者への寄付を呼びかける傑作ドラマ「心の傷を癒すということ 劇場版」無料配信というチャレンジ 

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

映画「心の傷を癒すということ 劇場版」の「チャリティ・オンライン配信」

能登半島地震発災からまもなくひと月が経とうとしていますが、被災者を中心に沢山の方がいまも困難に直面し、辛い思いをされています。

支援のために募金の動きもさまざまなかたちで行われていますが、そのひとつとして、映画「心の傷を癒すということ 劇場版」のチャリティ・オンライン公開が始まりました。

画像からページにリンクしています。

『心の傷を癒すということ』は、NHK大阪放送局が阪神・淡路大震災から25年となる2020年に制作したテレビドラマを再編集したものです。。

自らが被災したあと、被災者の心のケアに奮闘しながら、39歳の若さでなくなった精神科医・安克昌が遺した同名のノンフィクションを原作に、家族や被災者との「心の絆」を描いたドラマは、ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど、話題になりました。

安さんが著した原作『心の傷を癒すということ』も、震災時の「心のケア」やPTSDという概念を広く認知させる上で大きな役割を果たし、サントリー学芸賞を受賞しています。

今回のチャリティーの仕組みも思い切ったものです。映画「心の傷を癒すということ 劇場版」製作委員会が公式SNS(Facebook、X、note)で公開したオンライン視聴リンクから映画を見た人が、自身の希望する団体へ自由に寄付をするという流れです。寄付先はどの団体かという指定はなく、もちろん金額も自由です。

無料配信先のリンクは下記からです。ご覧になった方は、どこかの団体に寄付をしてみてください。

たとえば、こんな寄付先があります。

今年29年目を迎えた阪神・淡路大震災の被災者を描いた映画をオンラインで見て、いまも能登で困難に直面している人に思いをはせながらその支援をできるという試み、いいですね。

ぼくもこの週末に映画を見て、寄付をしたいと思います(瀬)