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ネット上の「探査」で児童ポルノが取引されるアプリの運営者を追跡、ついに名前を特定したTansa

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

誰が私を拡散したのか 運営会社の代表者は、NITTA(15)

「調査報道」ではない。単なる調査ではなく、膨大な労力と高度な技術が必要なこの報道は、「探査報道」だ、として「探査報道」を掲げるNPO法人「Tansa」は、独自のテーマを深く追求する報道を続けています。

シリーズの一つが、子どもの性的虐待の映像や、盗撮が取引されているアプリ「アルバムコレクション」の運営者を追うものです。2022年の11月からスタートし、じわじわと取材を進めてきました。

連載の15回目となる前回は、ホワイトハッカー2人の手も借りて、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)の手法で類似のアプリを見つけ出し、共通する特徴を解明。そして運営者とみられる個人名を特定するのです。

それが「KEISUKE NITTA」という日本人とみられる名前でした。ついにここまできたかと瞠目しましたね。

ハワイ→シンガポール→ロンドン→渋谷(16)

果たして「NITTA」とは誰なのか。10月5日に配信された最新の記事では、彼を追って海外のデータベースなども駆使し、関係するとみられる企業を探っていきます。

世界のデータをめぐってその果てにたどり着いたのは、なんと東京・渋谷のマンションでした。記事では「NITTA」の漢字名や、経営する会社名まで割り出しています。

そして筆者の辻麻梨子さんは、渡辺周編集長とともにそのマンションに向かいます。その結果は……ぜひ記事の方をお読みいただければと。

いやー、本当に探偵小説のようにぐいぐいと読まされる連載です。今回の連載の最後には、「アプリ運営の鍵を握るもう1人の人物がいた」とにおわせています。これは楽しみ、早く結果を教えてほしい。

それにしても、やはり現代の調査報道……失礼、探査報道には、OSINTの技術は必須だと思えてきますね。記事に登場するホワイトハッカーは、NHKの番組にも協力した経験があるとのこと。彼らほどプログラミングができなくても、いまやオープンデータやそれを利用するツールは数多く出ていて、しかも無料で簡単に使えるものも増えています。ツールの発達とともに、報道も発展していかなければなりません。(熊)

(Tansa 2023/10/5)



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