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秘密資料を公園の茂みに「落とし」やりとり…大河原化工機事件「公安取材」の緊迫した場面

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

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「公安は同じことやる」大河原化工機事件、捜査員が私に語った警告

横浜市の化学機械メーカーの社長ら3人が不正輸出の疑いで逮捕され、その後無実が明らかになった「大河原加工機事件」。この冤罪事件では、捜査した公安警察の手法に疑念が持たれています。

毎日新聞が、この冤罪事件を巡る取材の過程を明かす、「追跡 公安捜査」という連載をはじめました。これが迫力があります。

取材のスタートは、大川原化工機側が公安部と東京地検による捜査の違法性を訴え、東京都と国に国家賠償を求めた法廷。証言台に立った警部補2人が公然と捜査批判を繰り返し、このうち1人が捜査について「まあ、捏造ですね」と衝撃的な発言をしたことからです。

「捏造」という厳しい言葉の裏側にはなにがおきているのか、記者たちが取材をしていくわけですが、公式には内情を漏らすわけがない捜査員たちにどうやって接触し、話を聞いたのか、それぞれリアルな場面が描かれています。

第二回では、捜査員のひとりから資料を受け取るために、公衆電話や公園の植え込みを利用したやりとりは緊張感に満ちています。

ここまで取材の方法を明かして大丈夫?と心配になるぐらいの迫力ですが、こうした取材の内幕を明かすことで読者の信頼を勝ち取っていくという面もあるのでしょう。これからの展開が楽しみです(瀬)