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「ブロガーもTikTokerも参加を」 トランプ政権がホワイトハウスの記者会見最前列に新興メディアを指定
第二期トランプ政権で、ホワイトハウスの広報に起用されたキャロライン・レビット報道官が、1月28日、初めての記者会見に臨み、会見の最前列を「ニューメディア」専用にすると宣言をしました。
レビット報道官は27歳。大統領選挙でトランプ陣営の広報を担当していた女性で、報道官としては史上最年少です。
会見の中で、「アメリカ史上、最も透明性が高い、気さくな大統領だ」と強調し、独立系ジャーナリスト、ポッドキャスター、ソーシャルメディア・インフルエンサー、コンテンツ・クリエイターに、ホワイトハウスも記者会に見参加の申請をするよう呼びかけました。
彼女は最初の質問を、長年の伝統であるAP通信ではなく、その最前列に座った2人、Axiosの共同設立者マイク・アレン、 そしてブライトバート・ニュースのマシュー・ボイル記者から受けました。
TikTokのコンテンツ制作者やポッドキャスターも、記者証の申請を歓迎することを宣言しています。
「だれでも歓迎する」といいながら、トランプ政権を批判するようなメディアやジャーナリストからの申請を許可するのか、それはいまのところわかりません。
日本でもフジテレビの長時間謝罪会見での混乱や、石丸新党の会見での参加資格制限などから、記者会見のあり方が問われています。ホワイトハウスがどういう運用をしていくのか。報道に自由に関わる問題として注目です(瀬)
このコラムは、あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしいという方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツなどをおすすめしています。