「逆ピラミッド」はもう古い?デジタル時代の新しいニュースのフォーマット13選
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。
きょうのおすすめはこちら。
斬新なニュースフォーマット13のアイデア
逆ピラミッドは忘れろ、デジタル時代にはニュース記事を書く方法がたくさんある
新聞記者の教科書に出てくる「逆ピラミッド」はもう古い。
ネット時代の新しいニュースの書き方について、イギリスのメディア『journalism.co.uk』が13のフォーマットを提示しています。
そもそも逆ピラミッドとは、ニュースの基本となる5W1H→重要な詳細→背景情報、雑多な情報、という順番で執筆するという記事のフォーマットのこと。新聞記事の基本だと言われてきました。
読者が話題の骨格から入って、より深く知りたい人は読み進めていけばいい。掲載スペースの限られている新聞記事の場合は、後ろから切ることで簡単に短くできる。ーーなどなどが理由だといわれています。
それが、ネット時代になって変わってきたというのが、この13の手法です。「Listicle」なんて言葉があるんですね。ListとAirtcleをあわせた造語です。バズメディアが好きな「ラストで裏切られる13の映画」みたいな記事のことです。
『Axios』や『Semaform』といった新興のデジタルメディアも、新しいフォーマットにチャレンジをしています。一方で、長文のストーリのような古典的な手法もネット時代に再評価されていることを紹介しています。
いまの読者が読みやすいスタイルはなにか、模索するメディアの姿が浮かび上がってきます(瀬)