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マグナムに25歳で参加した「伝説の写真家」エリオット・アーウィットが残したユーモアとやさしさ

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写真家エリオット・アーウィット インタビュー“伝説”が語ったこと、写したもの

11月29日、写真家のエリオット・アーウィットが亡くなったという訃報が伝えられました。マンハッタンの自宅で95歳で亡くなりました。

25歳の若さでロバート・キャパに誘われて写真家集団マグナムに参加したアーウィットはJ・F・ケネディ大統領、チェ・ゲバラ、マリリン・モンローなど、20世紀を代表する著名人を数多く撮ってきました。(トップ画像は彼の氏を伝えるマグナムのホームページ)

彼の作品は、ジャーナリスティックなものからユーモアやときに哀愁を漂わせたものまで多様でした。独特のやさしい視点は、日本でも何度も写真展がひらかれるほど人気がありました。

なにより、ライカ好きにとっては憧れともいえるレジェンドです。2023年には殿堂入りともいえる「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」に選ばれ、ライカ本社内で今年のはじめまで写真展が開かれていました。

犬好きでも知られています。アーウィットが2000年に撮影した犬と飼い主の作品「Bulldogs」は、ライカが「2023年度ライカ・ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」に選出。ライカの公式ページが紹介しているその写真、笑ってしまいます。

犬といえばこんな写真も!

最後に2019年に行われたインタビューを紹介します。

写真を撮ることに飽きたことは?という質問に、90歳を超えた彼はこう答えています。

「今のところ、まだ、飽きてない」

(瀬)