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村内唯一のコンビニにはドンペリ!?「日本一の金持ち村」のホタテ漁師たちに取材したルポ

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年収3000万円は当たり前で、移住希望者も続出!「日本一の金持ち村」ホタテ長者たちが明かす「驚きの暮らしぶり」…冬の3ヵ月間は休み、競争は存在しない、完全世襲制

2022年度の平均所得は約732万円と、東京都世田谷区や兵庫県芦屋市などを抑えて全国第6位になった北海道・猿払村(さるふつむら)を取材した週刊現代のルポで、なぜこの村がそんなにも豊かなのか、その裏側がよくわかりました。

人口2700人の寒村を支えているのはホタテ漁。といっても漁場に恵まれただけではありません。同じオホーツク海沿岸の枝幸村の平均所得は約463万円、雄武町は約434万円にとどまっています。猿払村が突出して成功したのは、「ホタテ共同企業体」を設立し、みんなで育て、みんなで漁をして、みんなで儲けるというビジネスモデルをつくったからです。

詳細は記事を読んでほしいのですが、均一な給料制度はもちろん、60歳定年のあと78歳までもらえる配当金まで仕組み化されていることには驚きます。全国から移住者希望者が殺到してますが、ホタテ漁師は実質的には世襲だということ。漁師になれるのは実子か養子、2人までというルールがあります。

週刊誌らしいのは、村内唯一のセイコーマートにドンペリがあったという下世話なウワサ話や、そこに嫁いできた女性や、収入は一桁違うという「格差」に直面するホタテ漁以外の村民たちにも多面的に取材をしていること。現地を取材したルポならではです。

最近は、ほかにも取材モノが週刊現代は増えてきたように思います。かつてはヘアヌードで売ったり、「飲んではいけないクスリ」のような怪しい記事も多く批判を浴びた週刊誌ですが、一方で講談社ノンフィクション賞を受賞した「年金大崩壊」や「食肉の帝王」のような良質な作品も生み出してきました。あらためて骨太な取材に取り組んでいくことに期待したです(瀬)