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原爆を落とした後、アメリカ軍が隠したかったものとは何か 膨大な資料からその実態を読み解く

膨大なニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、長い時間をかけて国内外の資料を調べ、証言者に当たった調査報道などをおすすめしています。

きょうのおすすめはこちら。

原爆初動調査 隠された真実

広島・長崎に投下された原爆。未だに解明されていない謎がいくつもあります。
「残留放射線は、どう影響したのか」
「低線量被ばくの人体への影響は」
「被爆2世への影響はあったのか」
「行方不明となっている、原爆投下2日後に撮影されたニュース映像はどこへ行ったのか」
こうした謎を解明するため、取材班は極秘とされてきた資料を2年をかけて分析・検証し、証言者を探して取材しました。

浮かび上がってきたのは、初期に行われた大規模調査で明らかになった結果を、アメリカ軍が隠蔽してきた実態です。

どの章もそれぞれ綿密な取材に基づいて書かれていますが、特に興味深いのは第7章「核科学者レベンソールの極秘資料」です。まるでスパイ小説ばりの謎が謎を呼ぶ展開、そして暴かれる秘密組織……。

この書籍はNHKスペシャルで放送後、より詳しい内容を加えてスローニュースで連載した調査報道をまとめたもので、本日8月22日に発売になりました。この分野に知識がない人でも読みやすく書かれている一方、膨大な資料や注釈は、研究者にも参考になるのではないでしょうか。(熊)

(ハヤカワ新書 2023/8/22)

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