若い人が辞める社、辞めない社は? 有給休暇の取得は? データから見るメディアの職場環境②
スローニュース 熊田安伸
オープンデータからメディア各社の「働き方」を徹底調査するシリーズの第2回。今回は、気になる若手の転職や、有給休暇の取得率を取り上げます。
調査の対象にしたのは、全国紙と地方紙、それに通信社と在京テレビ局の合わせて60社(うち17社はデータ非公表、11社もデータが古く、実際に比較できたのは32社)です。学生や求職者に企業の職場情報を公開するため、各企業から厚生労働省のサイトを通じて公表されているデータを分析しました。
メディアに入って10年後、辞めずに残っている割合は? 男性の場合
このところ、若い人がやめるケースが多いと本当によく聞きますよね。気になる人も多いのではないでしょうか。
実は「平均継続勤務年数」というデータもあるのですが、これ、どこも同じような数字な上に、例えば「20年」だと20年で辞めてしまう人が多いかのように見えてしまうので、そちらはこの記事には採用しませんでした。
使ったのは、「男女別採用10年前後の継続雇用割合」というデータ。つまり、採用されてから10年ほどたった時に、まだ残っている人はどれくらいいるのか、ということを示した割合です。このデータなら、若いうちにやめていく人がどれだけいるのかが反映されますよね。
まず男性から見てみると……