「成功の可能性はその人自身の強みと努力で決まる」という思いがZ世代では急減している
あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。
きょうのおすすめはこちら。
Z世代男性の3割、平等推進は「やり過ぎ」 他の世代の1.5倍
人々の平等を促進するとりくみについて、日本ではZ世代の男性の30%が「やり過ぎ」と感じているという、衝撃的な調査を毎日新聞が紹介しています。この数字は、日本の同世代女性の1.5倍にあたります。
この調査は、フランスの民間世論調査会社イプソスが欧米やアジア、アフリカなど29カ国計約2万人を対象にしたオンラインで行ったものです。
詳しいデータは、こちらのイプソス社のサイトから見ることができます。
https://www.ipsos.com/ja-jp/ipsos-equalities-index-2024-ja
さらに衝撃的なのは、ベビーブーム世代の50%近くが、人の成功の可能性は『その人自身の強みと努力』で決まると回答しているのに対し、Z世代は男性も女性も30%以下にとどまることです。
若い男性に自分たちが「平等」の余波を食らっているのはないかという不満が広がっていることや、やはり若い世代に努力ではなんともならないという思いが強まっているという実情は、その実態も含めて直視しなければなりません。
どこからその思いがきているのか、対策はどうあるべきなのか、考えていかなければいけない課題です(瀬)