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ジャニーズとメディア

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ジャニー喜多川氏による性加害が野放しになってきたのは、メディアがそれを看過してきたからでもある。テレビ局だけではなく、新聞、出版にもおよぶジャニーズのメディアコントロールの手法と…
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BBC「性加害報道」後もジャニーズが講談社にかけてきた「圧力」

伊藤喜之(ノンフィクション作家) ジャニー喜多川氏の性加害問題について、出版業界では週刊文春の独走状態がつづいている。週刊文春をのぞく週刊誌では真正面から問題を取り上げた記事は今でもほとんどない。なぜ、このような状況が生まれているのか。 そこには明らかに出版界の「ジャニーズ忖度」の構造がある。 講談社の関係者が「あれはわかりやすい出来事だった」と振り返る事件がある。 ジャニーズが激怒した「大麻疑惑」記事問題が起きたのは2008年7月。物議を呼んだのは講談社が発行する週

朝日新聞社内でジャニーズ報道を仕切る「ジャニ担」の影響力

伊藤喜之(ノンフィクション作家) 大手メディアがジャニーズ問題について振り返るのはやはり限界があるのか。そう思わざるを得ない出来事だった。 今年4月のカウアン・オカモト氏による外国人記者クラブでの会見以降、新聞メディアの中では比較的手厚く問題を報じ続けている朝日新聞は6月29日付の朝刊第三社会面で、不定期でメディアの問題を扱う企画「Media Times(メディアタイムズ)」でジャニーズ問題とメディアの関係について特集した。 ジャニー喜多川氏による性加害が野放しになって

「嵐」大型企画で深まった朝日新聞とジャニーズの『広告ビジネス』

伊藤喜之(ノンフィクション作家) ジャニーズはメディア各社に従順な記者や編集者を抱え込むことでメディアコントロールを働かせてきた。いわゆる「ジャニ担」だ。前回『朝日新聞社内でジャニーズ報道を仕切る「ジャニ担」の影響力』で指摘したように、ジャニーズは新聞のコンテンツ作りの現場にさえ影響力をもつ。 もちろん、新聞社とジャニーズとの繋がりは記事だけではない。広告出稿というビジネス面でも密接な関係を結んでいる。 「ジャニーズと一番近いのは朝日新聞だった」朝日新聞の広告関連部署での